止揚学園へお歳暮

何やら気が塞ぐ時、茫猿には特効薬があります。
特効薬とは止揚学園へお邪魔して、園生やスタッフの皆さんととりとめのない時間を過ごすことです。 時には学園を訪問されているお客様と一緒にお茶の時間を過ごすことです。しかも、往々にして若い女性のお客様が多いのです。(*^_^*)  スタッフの皆さんも女性が多いのです。(若い方も、決してもう若くはない方も) 園生の女性にだって、この頃は結構もてるのです。

暮れも近くなったことだし、恒例のお歳暮を今年もお届けしようか、もう無職渡世の身の上なのだから今年はもう止めにしようかと、12月に入ってからは迷っていたのです。 でも、今朝ほど「天気晴朗なれども」の記事をアップしたあとで、やはりお届けしようと決めて家を出たのです。

毎年暮れになると鰤を求めている岐阜市西野町:魚豊さんへ顔を出しますと、茫猿を見かけた魚豊の大将は開口一番、「一年が経つのは早いね!!! 今年もその時期が来ましたね。 今日は良い鰤が入荷していますよ。」と、大きな声を掛けられました。 そして、こうも言われるのです「この鰤は氷見モノではないけれど、石川のモノで味は保証します。 彦根の学園へ届けるのでしょう、儲けは要りません。仕入れ原価で持っていって下さい。」

それでは申し訳ない、せめてなにがしかの手数料でも取って下さいと申し上げたら、「あなたの学園を思う気持ちが嬉しいのですよ、その貴方の気持ちに私の気持ちも載せて下さい。」と言われます。 例年のこととはいえ、そのように言って下さる魚豊の大将のお気持ちがとても有り難く嬉しく、今年もお届けしようと決めて良かったと、心が弾んできました。 止揚学園につながる善意の輪がまた拡がったと嬉しいのです。

求めた鰤を車に積み、名神高速道路を経て一路、東近江市能登川の止揚学園へと向かいます。学園では「ぼちぼち、来る頃だと待ってたよモリシマさん。」などと名前まで覚えていてくれる園生もいました。 この夏に亡くなられた人もいますが、新しく仲間に加わった人もいて、相変わらず明るく賑やかな学園でした。 「この魚、釣ったの? びわ湖で釣ったの?」と尋ねる詩人のK君。 「どうしてた?元気だった?」と聞く、優しいYさん。 なぜか、いつも遊戯室の壁に飾ってある亡くなった両親の写真を指し示して教えてくれる親思いのT君。 そうかと思えば、握手しながら手の甲を軽くつねる不思議なAさん。 背中を叩いてから、向こうの方へ行ってしまうのだが、しばらくするとまた背中を叩きに来るF君。 黙ってそばに座っているだけのEさん。 様々に気儘に振る舞うようでいて、誰もが優しい学園生の皆さんです。

そして思わぬ出会いもありました。 クリスマスの集いを前にして、会場の飾り付けなどのボランテイア活動に同志社高校の女生徒さん達が訪問されていて、一緒に楽しくお茶を頂きました。 来春には理工学部へ進む予定などという、とても若い後輩達に、来年の大河ドラマ『八重の桜』や「良心碑」についてや「大学明徳館食堂のグラムバーが、昔は麺類食堂だったこと。」などなど、爺様先輩として昔話を語ることもできました。 止揚学園とは御縁の深い同志社大学神学部を、卒業の佐藤優氏の著書「同志社大学神学部」についてまで語ることができました。
※グラムバー:棚に並べてあるサラダ、カラ揚げ、スパゲテイ、煮物などを適当に皿へ盛りつけてレジに向かうと、代金は計量されたグラム数で支払うカフェテリアのこと。
※写真は、学園の皆さんに送られて、京都へ帰って行く同志社高校の皆さんです。

こちらは、私を送って下さる学園スタッフと園生の皆さん。こんな素敵な出会いが待っているから、一時間も過ごしていれば心が晴れ晴れとしてくるから、止揚学園訪問は何ものにも代え難い素晴らしいことなのです。 講演行脚でお疲れが溜まって静養中の達雨先生にはお会いできませんでしたが、クリスマス会までには元気を回復されていることだろうと思います。

そんな止揚学園をご支援いただける方は、下記の郵便振替口座をご利用下さい。
(振替口座) 01030-6-5429  (口座名義) 止揚学園

《天気晴朗なれども-Ⅱ》
告示前から予想されていたことだが、選挙結果のマスコミ予測を見ていると、三年という時間を浪費した鳩山・菅・小沢の責任は重いなと思う。 岡田・前原・野田・枝野も似たようなモノだ。 来年から三年間、役者を代えてまた似たような混迷が続くのかと思えばうんざりしてくる。 建設国債を大増発して日銀に買わせろと言うけれど《自民党安部総裁》、国家予算の半分を借金で賄うようなことが、いつまでも続くはずがない。 しかも年々国債比率は増えているのだ。 IMFが乗り込んできて超緊縮財政を迫られるような事態だって想定内事項だろうに。 《石原代表の暴走老人ぶりも止まらない。それでも維新の会が勝つとすれば、日本の民意はかつての道を再び歩めと云うのだろうか?》

政治の混迷は民度を表すバロメーターという言葉があるが、振り返って我が業界を眺めてみれば似たようなものである。 新スキーム制度が始まって以来の七年とも八年とも云える時間を空費してきたのだから、政界と五十歩百歩だ。 小さな業界が愚かな内部抗争に明け暮れているうちに、 周囲の環境は様変わりしている。 波間にただよう木の葉舟の上での争いが終止符を打つ頃に、木の葉舟はまだ浮いていられるのだろうか。

今朝《2012.12.14  06:20》の冷え込みも厳しい。 それだけに冬衣装の鄙桜越しに見る夜明けの東空は美しい。

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