秋祭り2009′

 昔は曜日にかかわらず十月十日に行われた秋祭りも、体育の日という祝日が新設されてからは祝日開催になり、その後町民運動会との重なりや祝日が移動するようになってからは、毎年の祝祭日にあわせて移動するようになり、今年は十月十一日に祭りが行われる。 鄙ではこの祭り実施を「祭りを渡す」という。 今朝は先日の台風18号襲来に備えて、いったんは興したものの風を避けて倒してあった提灯屋形や幟竿柱(のぼりさおはしら)を改めて建て直して、今日の祭りを迎える準備をするのである。
 空は見事な秋晴れで風も爽やかだけど、力仕事をすれば汗ばむ陽気である。 屋形興しのあいだにも、鄙人が三々五々とお参りにお社頭を訪れる。 「よう お参りゃーす、ええ日和(ひより)やなーも。」などと挨拶を交わしているあいだに、お供えの御神酒も一升、また一升と増えてゆくのである。


 幟を立て、百八灯(百八つの紅丸提灯)掲げる。昔は紙提灯にロウソクをともしたものだが、今はビニール製の紅丸提灯に豆電球をともすのである。
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 祭礼提灯屋形は三基を立てる。 こちらの祭礼高張り提灯は昔ながらの和紙製で、ロウソクをともすのであるが、祭礼のあいだにロウソクを取り替えるのが結構な仕事でもある。
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 提灯屋形と幟立てが一段落して、境内を掃除した枯れ枝を燃やしながら憩う若衆たち、若衆といっても皆一家の主たちだし、職場ではそれなりのポジションにいるから、携帯電話に追われる者もいるのである。
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 今年新たに新装された提灯屋形は市松模様の屋根障子と真新しい白木柱が青空にとてもよく映えるのである。 ただ、この屋根障子は夜露の備えがされていないから、この祭を渡し終わったあと、来年に備えて紙障子の雨仕舞いをどうするかが先日来の話題である。 我々今年の若い衆組としては、まずは今年の祭を無事に渡すことが先決であり、来年のことは来年の組に申し送ろうという意見が大勢である。 
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 子供の頃から見慣れた景色ではあるけれど、見事な青空に映える幟は風情もひとしおである。 台風被害に遭われた他所の方には申し訳ないが、高台にある境内から眺められる黄金色の田圃を見れば、今年も佳い祭を迎えることができて、ほっと一息なのである。
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秋祭り2009′ への1件のフィードバック

  1. moo のコメント:

    いつもお世話になってます、一応“若い衆”のmooです
    いよいよ今夜ですね。準備は万端!!
    引き払いの準備も更に万端???

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