鑑熟会・2012初夏

過ぎる日曜日、我が茅庭にて鑑熟会なる催しが開かれました。 最近は不順な天候が続いていますので当日の晴雨を心配したのですが、暑すぎるくらいの快晴に恵まれたなか、十数名が参加していただき賑やかに呑み食べ語らう半日を過ごしてもらいました。

鑑熟会は県内在住鑑定士の内、70歳以上の方を鑑熟会員、65歳以上の方を半熟会員、60歳以上の方を未熟会員とする懇親の集いです。 いつもは物故者の法要を行ったのちに割烹料理屋さんなどで開くのですが、今回はアウトドアを楽しむ会と致しましたので、県内三十代四十代の若手中堅会員にサポートをお願いし、彼等の芋煮会との併催並びに老壮の交流飲み会にもなればという催しでした。
    サツキ、ヤマホウシなどの花も咲いていますが、当日最大のモテナシはなんと云っても新緑の樹間をわたってくる爽風でした。日向(ひなた)では汗が出ますが木陰に入れば風がとても心地良く、折から真っ盛りの夏蜜柑の花が香りを送ってきます。 これぞ薫風なのだと誰かがつぶやいているほどの濃さでした。

昼前の11時から午後4時過ぎまで、牢名主の如く座って動かない鑑熟会メンバーのために、芋煮会に集った後輩達が焼き物に、燗付けに、ビール運びにと労を厭うことなくサポートして頂きました。 もちろん、彼等も呑み食べたわけで、特に焼き物は最初の試し焼きが鑑熟会員に供され、手慣れた二度目の焼き物が彼等の口に入るという役得もあったのです。

この種の催しは、多少の不自由さを我慢し、屋外で昼酒を楽しめるという気質が求められるのであり、座敷にて上げ膳据え膳でなければという方には向きません。 ましてや雨でも降れば、雨もまた違う風情有りと楽しめる方でなければ、誰彼無く勧められるというものではありませんが、木洩れ陽の下で風に吹かれて酒を酌む楽しさは、一度味わえば病みつきになるものです。 だからリピーターも多いのであろうと思っています。

木陰でくつろぐ鑑熟会メンバー諸氏。 当日集まった正規鑑熟メンバーは体調不良などで一名だけ、写真に写っているのは全員半熟及び未熟メンバーです。 ただ親爺と同じ年代の牢名主たちの輪にはなかなか入りづらいと見えて後輩会員が緑陰桟敷に座ろうとしないのが残念でした。 呼び込もうとしない爺鑑たちも好くないのでしょうが  (^_^;)。

 

初夏を思わせる陽射しの下、炉の前で奮闘していただいた芋煮会メンバー諸君。 半日で日焼けした方もいたようです。 芋煮会は五月も悪くはないのですが、晴雨が気懸かりなのと、暑ければ陽射しが風がなければボチボチ出没するヤブ蚊が気になります。(ヤブ蚊除けには虫除けタイマツポーチを準備していますが、この日は風があり出番無しでした。)  芋煮会ベストシーズンは、里芋が出回り、炭焼き秋刀魚の旨い紅葉の秋なのです、何より炉の火が馳走になります。

芋煮会吉例、飛騨古川メデタの〆です。音頭をとるのは古川在住の樹下氏です。 彼のメデタも最近は枯れて風格が出てきたというのが、参会者専らの評判です。 しかし、いつ聞いても彼のメデタは心地良いものです。(我が家の庭先にも嫁鶴がようやく巣を作りました。) (一昨年のメデタ動画はこちらです。

「芋煮会メニューのあらまし」
・基本となる炉は、内径18cm・L60cmのU字溝を二本つないで炉としています。1mものでもよいのですが、移動に重いので最近は二分割できるサイズを使用しています。U字溝の下にはブロックを敷いています。 火加減や焼き網の高さ調節にはレンガを使います。
・芋煮:本来は里芋ですが、時季はずれですから馬鈴薯をつかいます。 舞茸、シメジなどの茸をふんだんに使い、笹がきゴボウ、コンニャクなども投入します。 味のベースは飛騨牛切り落としを基本に煮きり酒と合わせ味噌に醤油で味を調えます。 芋煮の旨さはなんと云っても大量に作ることと、飛騨牛切り落としにあると思われます。 最初は薄味に思える芋煮が徐々に煮込まれて味が変わってゆくのも楽しめます。

・アナゴ白焼き:アナゴはヌメリを取り除いておくのが肝心です。味付けは塩、ワサビ醤油もよろしいがカレー調味料を振りかけても佳いものです。 旬にはまだ間があるアナゴは脂のノリは今イチですが、その分軽く頂けます。
・アスパラベーコン巻き:軽く塩茹でしたアスパラをベーコンで巻いて焼き上げます。アスパラとベーコンの相性は抜群です。

・蛸の燻製:刺身用の茹で蛸をダッチオーブンで燻製にします。下味を塩胡椒で付けておき約15分で出来上がります。いつもは地鶏モモの燻製を供しますが、今回はタコクンに変えてみましたが、熱々出来たての蛸燻はとても好評でした。
・鰹のタタキ:四枚におろした串本一本釣り鰹を軽く焙って、ポン酢、玉葱スライス、刻み葱、おろし生姜で頂きます。
・焼き野菜:南瓜と薩摩芋を用意しました。 1.5cm厚にスライスした材料を灰がかかった置き炭でじっくりと焼き上げます。カボチャとサツマイモの甘味がじんわりと口に拡がり調味料は何もいらないのです。

・メインディッシュは飛騨牛網焼きです。味付けは塩胡椒、焼き肉のタレ、馬路村柚子ポン酢など各自の好みで頂きます。 ただし、焼き加減はレア、ミディアム、ウエルダンなどの好みで、味付けも好みでというのは焼き方担当の芋煮会メンバーだけの特権で、鑑熟会はお仕着せです。
・〆はアウトドア定番のソース焼きそばです。味の決め手は仕上げに振りかける花鰹です。 次の機会には塩焼きそばや醤油焼きそばにもチャレンジしてみたいものです。 今回、マヨネーズを用意しておくのを忘れたのは、痛恨事でした。

関連の記事

カテゴリー: 四季茫猿 タグ: , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です