野分けゆきて

最近では、二百十日とか二十日という言いならわしが使われなくなったが、久しぶりに二百二十日(9月10日前後)過ぎに、台風18号(野分け)が東海地方(豊橋市)に上陸し、東海から関東東北にかけて列島を横断していった。我が鄙里は台風進路の西側に位置したから雨風ともに大きな被害を受けることはなかった。 全国的にも上陸横断台風の進路沿いには、大きな爪痕を残すことはなかったようでなによりである。 もちろん、京都の桂川では嵐山渡月橋が橋桁を沈めるほどに増水し、河畔の土産物店付近に及ぼした溢水被害をはじめ各地の中小河川での氾濫被害はあったのだが、大河川の破堤被害などが無かったのはなによりである。 そういう意味で、台風18号はその進路に与えた被害よりも、進路から遠く離れたエリアでの大雨被害のほうが大きかったようである。

台風一過の今朝の空は雲一つ無い青空が広がり、爽やかな秋風が吹いている。  気が付けば九月も半ばを過ぎ、今年も残すところ三ヶ月あまりとなった。 日がな何をするということもなく過ごしているうちに、季節は駆け足で巡ってゆくのである。 「老いの秘訣は三欠く」などと嘯いていたのはそれほども前ではないのに、今やサンカクが当たり前のことと為っている日々に改めて気づき驚いてもいる。 七十の気持ちは七十にならなければ判らないとすれば、八十はともかく七十五の感慨とはどんなものだろうかと考えさせられる。

秋、この時季になると計ったように茎を伸ばし花芽を付けるのが曼珠沙華(彼岸花)である。今年も彼岸の入りと時を同じくして土手に花茎を伸ばし花を付け始めている。 猛暑であろうと冷夏であろうと花茎を伸ばすときが変わらないのは、気温でなく日照時間で開花時期を計っているせいだろうか、この花が開くのを見ると草花の営みの確かさを知らされる。 曼珠沙華がおわると入れ替わるようにスイセンが芽吹いてきてこの秋も深まってゆく。 秋といえばイチョウの木から銀杏が風に落とされて、足の踏み場もないほどに黄色い実を散り敷いている。130917higanbana

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