詐術・日本統治行為

マスコミに自民党三百議席を獲得かという選挙予測が溢れている。自民党三百議席獲得の真相は小選挙区比例代表制に存在する。無関心シラケ選挙がいわれるなかで、史上最低の投票率が予想されており、小選挙区比例代表制のもとで自民党は全有権者の25%を獲得すれば三百議席という圧倒的多数が実現可能な数字なのである。小選挙区の勝者総取り制度、負けても惜敗率で敗者復活できる比例代表併用制度に自民党圧勝の真相がある。

今回の選挙は二年前選挙の揺り戻しを見せなければならない選挙であり、有権者のバランス感覚が問われている選挙なのである。しかし、投票率は低いと予想され、固い公明党票に支えられて、自民党は小選挙区でまたまた圧勝する勢いを見せているようである。

アベノミクスオンリーという争点隠し目くらまし選挙が行われている。この数日はノーベル賞関連で報道番組は埋め尽くされている。ノーベル賞授賞は喜ばしいことだし報道に値するものであるが、選挙終盤なのに晩餐会メニューやダンスを踊るか否かに集中する報道姿勢は、日本マスコミの劣化を象徴しているように思われてならない。

沖縄の基地問題と福島原発問題は表裏の関係にある。日米地位協定と日米原子力協定の同一性、相似性はもっと問題にされてよかろうし、特定秘密保護法の危うさや解釈改憲に突っ走る安倍内閣の危険性も指摘されなければならない。しかし、マスコミは自民党三百議席を予想するだけであり、ノーベル賞お祭り騒ぎに明け暮れている。立法行政司法に次ぐ第四の権力といわれるジャーナリズムが劣化しているのである。

選挙最終盤に至って、ようやくのこと、今回の選挙の隠された問題点を指摘する記事がネットに見られるようになったが、その声はまだまだ小さいし、何よりも時既に遅しなのであろう。 それでも参考までに茫猿が確認した幾つかの識者の声を挙げておこう。投票日まで残り二日、日本人の健全なバランス感覚に期待したいが「イノチ(解釈改憲、原発再稼働、沖縄軽視、派遣労働法改悪)よりカネ(円安、株高、公共投資)」という風潮に歯止めをかけることはとても難しそうな状況にあることを、とても憂うのである。

内田 樹氏:共同通信のインタビュー》《内田樹の研究室

白井 聡氏:選ぶべき候補者/政党がない、というタワゴト》 《白井聡:政論家の日記

白川勝彦氏:ファショは、いつも反文化的》《白川勝彦:永田町徒然草

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