草深包丁も国のため?

国のためとか愛国心などと云う言葉が氾濫している戦後七十年である。茫猿は戦争を直接に知らない世代である。しかし終戦前《正しくは敗戦前》にこの世に生をうけ、戦前から戦後の二十年間について、実体験者から直接に話を聞き、肌で味わうことにより追体験してきた世代である。 だから国のためと聞けば、国のためとは誰のためと問い返すのである。

そもそも、国のためと云う時の「国」とは何ぞや。 自明である、日本国のことであると答える方に伺いたい、日本国とはなんぞや、日本政府か、日本人の集合体か。 地理的概念か、統治概念化か、共同体概念か、はたまた共同幻想的概念なのか。 日本人とは日本民族か、人種としての日本人か、日本国内に居住する人か。愛国心を道連れにして国のためと吠える人たちに日本とは何ぞやと問えば、返ってくるその答えは曖昧か問答無用なのであろう。 日本国は日本国なのだと吠えるのであろう。

父母のため 妻子のため 愛する人のため 恋する人のため と答えれば軟弱と罵られるだろう。勇ましい言葉は抽象的で概念的な表現が多いものである。匹夫の勇的な議論を建てる人たちは空虚で無味乾燥な言葉遊びに耽っているのだ。

《匹夫の勇とは、深く考えず、ただ血気にはやるだけの勇気。思慮も分別も無い、腕力に頼るだけのつまらない勇気。》

語るに墜ちると云うけれど、最近の安倍総理と自民党は語るに墜ち過ぎている。兵站作戦はロジステックであり、後方支援もロジステックであると云う。違いはたった一つ戦闘現場であるか否かだと。 戦闘現場とか前線などと云うものは刻々移動するものであり、近代戦では前線後方の区別も失われているのが実態である。アフガンの前線とマンハッタン貿易センタービルやペンタゴンという最後方がリンクしたのをお忘れか。

沖縄の地元新聞二紙を「潰せ」とは何たる言い草か、目に余る偏向が認められると云うのであれば、沖縄自民党と公明党を中心にして、産經新聞と聖教新聞の拡販に邁進すればよいことである。東京永田町で「潰せ」などと遠吠えしていてはなるまいだろうに。
彼らが那覇の街頭で潰せと吠えているのなら、まだしも許してやろう。それこそ、後方で遠吠えしているだけだ。

野党もだらしない。憲法違反を指摘されている法案を審議すること自体が、「違憲容認」につながるとご存じないと見える。 違憲の違憲たる由縁をギリギリと問いつめるに如かずなのである。自らの不知や無知を自覚して、世の叡智を訪ねるべきであろう。

安倍総理にお尋ねしたい
あなたは私の息子に銃を持てと云うのですか
あなたは私の孫に銃を持てと云うのですか
銃を持ち、海の向こうで戦えと云うのですか
有りや無しやも定かでない日本の危機を言いつのり
あなたは遠き海の向こうで銃を撃てと云うのですか

さあて話変わって、口直しは表題の草深包丁である。久々の草深包丁である。このところ、いいえ、いつに変わらず、茫猿の廻りでは様々なことが起きている。それでも草深包丁を離したことはない。 毎朝の味噌汁と香の物、常備菜は常に草深包丁の出番である。 昼は抜くことも多いが、食する時は草深包丁である。夕餉は三度に二度あるいは二度に一度は草深包丁の出番である。 この夏は常連の茄子、トマト、万願寺、十六ささげに加えてズッキーニがメニューの幅と奥行きを増している。

今日は、お手軽ローストビーフの話である。昼どきに家人が見ているテレビを見るともなく聞き流していたら「鈴木登紀子ばあば」が、フライパンで作るローストビーフの話をしていた。 そこで、早速にチャレンジしたと云う訳である。

a.用意した肉 赤身ブロック《飛騨牛専門店で約500gのブロックを入手》
b.その他材料 ニンニク少々、生姜少々、塩、黒胡椒、酒、醤油

1.用意した肉に塩と胡椒を刷り込んでしばらく放置する。
2.深めのフライパンに油を引き暖める。
3.ブロック肉の上下左右に薄い焦げ目が付くくらいに炒める。
4.炒め終わったら、蓋をして火を弱め蒸し焼きにする。
5.適当な蓋がなければ、金属製のボールを蓋代わりにしてもよい。
6.約二十分蒸焼きの後、残りの調味料を掛け回して強火で約五分。
※熱の通り具合は、竹串を刺して血合いのまじる汁が出なくなればよいが、完全に火を通すのは通し過ぎで、じんわりと余熱の利用が肝心である。
7.余熱がとれたら、入れ物を移して一晩寝かせば完成。

先ずは、一度作ってみることです。最初は輸入牛肉のブロックで試作して、肉の厚みと好みの火加減具合《レアー、ミデイアム、ヴェルダンは重要》、好みの塩加減を探してから、国産上肉を使用して下さい。 必ず赤身を使用すべきであり、サシ入の高級肉はローストビーフには不向きです。 もう一点、一晩の寝かせが大事です。出来立て熱々は、カットし難いし、ステーキほどは旨くないという中途半端な品になります。 余熱をとりながら寝かせる過程で、中央がピンク色に火が通り全体の旨味が増します。 茫猿草深包丁が自信のローストビーフ、さあ召し上がれ。20150703lostbeef

 

《座即ですが。》 年齢を加えても肉を食することは大事とよく言われますが、サシの入った高級肉は加齢者には不向きと考えます。 茫猿の指標とするブランド肉・食順位は、サシ入飛騨牛 → 飛騨牛赤身→奥美濃古地鶏皮付腿肉→薩摩黒豚→アグー豚ですが、薩摩黒豚とアグー豚は我が人生で一、二度しか口に入れておりません。

日除け代わりのゴーヤが可愛い実を幾つも付けています。今日もゴーヤ、明日もゴーヤの日々はもうまぢかです。20150703 gohya

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