梅雨時に梅あれこれ

梅雨時にちなんで梅の話を一つ二つ。
今年の梅は裏年だった。前の年の三分の一程度の実なりだった。梅干しは数年以前の古梅干しが三瓶も保存されているうえに、前年の物がまだたくさん残っている。けれども梅酢がほしいので、半分を梅漬けに残りを氷砂糖漬けにした。

梅酢は、これから収穫最盛期に入る茄子や胡瓜を梅酢に漬けて柴漬けを作るのである。自家製の柴漬けは買い求めた物と全く違う物ができる。何よりも好みに応じて浅漬けであれ古漬けであれ意のままなのである。紫蘇は孫の好物である”ゆかり・紫蘇ふりかけ”にする。《孫が昨夏と同じように今夏も”ゆかり”を好むかどうかは判らないけれど。》《本物の柴漬けは、京都の一部漬物店でしか求められない。巷にみられる多くの柴漬けは似非柴漬けである。》

梅干しは、まだこれから紫蘇の漬込みや土用干しなどの作業があるが。梅の氷砂糖漬けは漬け込んで約二十日が過ぎ、漬け上がったから、雨降りの今日、梅ジュースを作るのである。《そのままでも梅ジュースになるが、裏漉ししたりコクを増したりなどの保存処理を施すのである。》

梅氷砂糖汁に浮かんでいる梅をすくい上げて裏ごしした梅汁を、弱火でアクを取りながら三十分も煮詰めると、琥珀色の梅ジュースが出来上がる。濃縮ジュースだから四倍か五倍に炭酸水で割れば、夏場の結構な飲み物になる。自家製の無添加濃縮梅ジュースが孫の好みに合えば佳いがと思っている。《写真のような瓶詰ジュースが6本もできたから、夏中の飲み物には十分だろう。》20160628umejuce

さて、引上げた梅の実であるが、使い道が無いから捨てるかと思ったのだが、ふと思いついて梅ジャムを作ってみた。梅の実から種を取り出し、ミルでペーストにしてから梅ジュースを加えて煮詰めてみると、やや酸味が強いもののそれなりの梅ジャムが出来上がった。ただ、この酸味は大人の味であり、子供には好まれないだろう。

そこで考えた。この梅ジャムはジャムとして利用するのも佳かろうが、調味料として炒め物や煮物の隠し味的に使えば面白そうである。さらに味噌と合わせて梅味噌を作れば如何だろうかと考えた。そこで梅ジャムと味噌をほぼ1:1で合わせて酒で溶いて煮詰めてみたら、とても良い味の梅味噌が出来上がった。田楽味噌や奴豆腐などに使えそうである。1:1では酸味が勝るから次に梅味噌を作るときは梅ジャム1:味噌2で作ってみようと考えている。《追記:夕食に茹でた夏野菜や鶏肉を梅味噌で和えたら、予想どおりの一品が出来上がった。》

梅は斯くの如しであるが、今年はブラックベリーが豊作である。次々と黒紫に色付く実を摘み取って冷凍保存している。全ての収穫が終わったら、こちらは正真正銘のブラックベリージャムを作ろうと考えている。20160628blukbery

昨朝まだ明け初めるくらいの頃に庭に出たら、羽化したばかりの揚羽蝶が羽を広げて乾かしていた。近寄っても羽を閉じることも無く動かないから、はめ込みみたいな写真が撮れた。一眼レフならともかく、スマホで動きある蝶や蜻蛉などのこんな写真が撮れるのは珍しいことである。20160628ageha

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