特に語ることもなし−1(会議あれこれ)

標題を”特に語ることもなし”としたが、最初はいつものように”書くこともなし”とした。しかし、「鄙からの発信」はWebSiteである。書いているわけではない。キーボードを叩いているのである。といって、”叩くこともなし”では意味不明となる。であれば、”語ることもなし”と叩くのが妥当かなと考えた。

とはいえ、何も語ることが無いわけでもない。最近のSNSには、こんなことを書き込んでいる。
『閑かだネー ・・・・・・・・・。
七月中旬から滞在していた孫たちが帰っていった我が鄙里は、法師蝉の鳴声の他なにも聞こえない。明日の会議に向けて資料を読み返し、意見書を推敲する翁ひとり、閑かだネーとつぶやく。台風10号は今ごろ何処らあたりやら。(2016/08/28)』

『東北地方への上陸が確実視される迷走台風10号、雨風の様々な被害が懸念されるが、最も心配なのは収穫期を迎えた果樹や稲作への被害である。被害の軽きことを祈るしかできない。(2016/08/29)』

《閑かだネー》
2016/08/30 13:00 のウエザーニュースを見れば、台風10号は二三時間後に気仙沼付近に上陸しそうである。勢力はやや衰えたが、まだ965hpa  最大風速35m/s の大型台風である。ひきかえて当地は、雨風の影響も少なく、今日はやや白雲の多い青空である。台風が迷走した要因の一つである寒冷渦の影響から、涼やかな風が吹き渡る過ごし易い陽気である。

《会議を終えて》
29日の会議《社会貢献の一つになればと引き受けている固定資産評価審査会委員》については、語りたいことも多く有るが、当然のごとく守秘義務が課せられていることであろうから、なにも語ることはできない。一つ云えることは、かつて務めていた土地利用審査会委員と同じく、行政機構に設置される第三者委員会の常として、ある種のもどかしさを禁じ得ないのである。

土地利用審査会における”もどかしさ”というのは、こういうことである。委員会事務局を務める行政庁からの情報開示が不十分なのである。選任後一年ほどを経た時に、こんな記憶がある。 「事務局にお願いします。記録(録音)を停めて下さい。 提示されている資料は全てなのでしょうか。選択した上で会議に提示されてはいませんか? 私が知りえた情報では、・・・・・のような背景が存在するという疑念があります。・・・・」などという発言をしたのである。 このとき以降、会議開催の数日前に事務局担当者が事前レクチャーに訪れるようになった。有り態に云えば、「このような背景事情もありますから、よしなに・・・・。」ということである。

つまり、うるさい者には事前の口塞ぎということでもある。善意に解釈すれば、斯く斯く然々の背景もありますことからお手柔らかに御配慮下さいと云うことにもなろうか。第三者委員会委員としては、行政側事務局のパペットに成り下がるわけにもゆかない。然りとて、いたずらに紛糾させたり事務局に敬遠される存在になれば、円滑な職務遂行はできないのである。このあたりの硬軟取り混ぜた対応というか、匙加減がけっこう難しいことである。

これは鑑定協会理事としても何度か経験したことである。滅多にボールを投げることも無い無言の行を貫けば楽は楽である。直球だけでなく、ときに曲球を投げたりしようとすれば、事前の資料読み込みは当然のこと、自らの考えをまとめたり根回しをしたり、言い放しにはすまいとすれば、手間隙かかる面倒さが付きまとうのである。
この記事は次号記事に続く

 

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