二百十日も無事すぎて

九州とくに熊本地方への被害が懸念された台風12号は、山口県沖で熱帯低気圧に変わった。台風通過地域では大きな被害をもたらすことなく終わり、やれやれであろう。岩手県岩泉町や北海道音更町では台風10号がもたらした豪雨被害が今も続いているようである。岩泉町は「農家の嫁事件簿」発行者がお住まいになっている町であり、音更町は北海道不動産鑑定士会・会長がお住まいになっている。詳しい事情は何も伝わってこないけれど、ご自宅の被害もさることながら、近隣周辺の被害の大きさに何かとたいへんな日々をお過ごしのことであろうと、遠くよりお見舞い申し上げます。

当地にとって台風は10号も11号も雨風をもたらすことは無かったが、逆に干天続きで秋冬物野菜苗の植付けにさまたげとなっていた。自然と云うものは都合良く廻らないものであり、雨はもう十分と云う地域に更に雨を降らせ、雨を待つ地域には知らぬ顔なのである。鄙里の今朝は、12号の遠い影響で小雨が降っている。種まきした畑にはほどよいお湿りの雨である。
《2016/09/05   18:00  追記:当地では恵みの雨なのだが、東日本、北日本では今夜から明朝にかけて激しい降雨が予想されている。岩泉町や音更町にこれ以上の被害無きことを祈るのみである。》

干天の続くあいだは春夏野菜の終わった畑を耕していた。伸び繁っていた夏草を除き、酸性土壌を中和する石灰をまき、草の根を取り除きながら早朝から午前中にかけて耕すのを日課としていた。一時間も耕せば全身が汗まみれになる残暑のさなかであるから、三時間も畑におればメマイがするくらいである。メマイだけでなく《疲労のせいだろう》手足がコムラ返り症状を起こすようになっていた。疲労のせいだけではなくて、加齢による体力の衰えを自覚せざるを得ないのだと思っている。

週間予報をたよりに種を播いたり種芋を植え付けたのは、ダイコン、ニンジン、カブラ、ネギ、ホウレンソウ、ジャガイモである。いずれの作物にとっても、この雨は恵みの雨であろう。秋冬物野菜としては、この他にハクサイ、タマネギ、ニンニク、別種のダイコンの植付けを考えている。ハクサイなど苗物はマルチシートを敷き、防虫ネットを張った。

収穫を待っている秋野菜は、サトイモ、サツマイモ、ヤマトイモ《試掘の結果では期待できそう》、為り始めた秋ナスがある。他にはミカンやキウイが収穫近しである。スダチとカボスは日々の食卓に彩りを加えている。富有柿は今年もヘタ虫の被害が大きいが渋柿はそこそこの出来である。今年は桜も八月末に発生した毛虫にやられて、多くの木が秋を待たずに葉を無くして裸木になっている。

誰かのせいにする訳ではないけれど、夏のあいだ滞在していた孫と遊ぶのにかまけて、盆過ぎに行うべき防除を怠ったのが大きいようである。盆前後に行う防除作業は気にはなっていたけれど、猛暑の中で行う辛い作業よりも孫と涼しいところで遊ぶのを優先したせいなのだと思えば、やむを得ないことでもあり、自然の移ろいは害虫と云えども待っていてはくれないと云うことであろう。

雨のなか、レインリリー《ゼフィランサス》が咲いている。長らく裏庭の隅に放置されていた株の幾つかを別の場所に植え替えたのである。乾燥していた場所から、やや湿潤な場所に植えたところ花付きが良くなったのである。桃色や黄色の花をつける亜種もあるようだから、機会があれば探して植えてみたい。《畑では、昨夜からの雨をうけて播いたダイコンの種が双葉を出していた。》20160905rainlliy

 

 

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