加賀棒茶から越前蕎麦

しばらくぶりに帰省した、というよりも出張途中の宿代わりに立ち寄った長男が、母親の挿れた茶を飲みながら「棒茶だね!」と言う。「先週、金沢から永平寺へ行ってきたからね。」と答えると「永平寺へ行ったのなら、けんぞう蕎麦に寄るとよかったのに。」と応じる。

出張途中の宿代わりというのは、インバウンド客の影響で宿泊日まじかでは予約の取り難くなっているビジネスホテルの代わりに我が陋屋を利用するのである。陋屋とは云えど新幹線岐阜羽島駅から十分ほどの距離にあるので、夜食及び送迎付きしかも無料の立派な宿である。しばらくぶりに老親に顔を見せることもできる。

だから、朝に東京を出て名古屋の仕事を終え、名古屋で泊まるよりも大阪まで先乗りするよりも、岐阜羽島駅途中下車ということである。東から西へ向かう長男の場合と異なり、西から東へ向かう次男は大阪泊や名古屋泊などを都合して我が家を宿代わりとすることがある。

さて加賀棒茶      日本茶の一種であるが、一般的な緑茶とは異なり、ほうじ茶の一種である茎茶なのである。加賀・金沢で普段のお茶といえば番茶(ほうじ茶)のこと、それは茎を焙じあげた棒茶を意味する。なかで献上加賀棒茶は製造元によれば、一番茶の茎の旨味を損なうことのないように、浅く焙じたもので、芳ばしい香りと、すっきりとした飲みやすさに特徴があると云う。

「永平寺の”けんぞう蕎麦”よね、粗末な店構えにはためらったけど、お蕎麦は美味しかったわ」と家人が応じると、「車だから探し当てるのも楽だったでしょう。」、「七、八年前に僕が行った時は、えちぜん鉄道の松岡駅から歩いたので結構大変だった。」と答える。

越前そばとけんぞう蕎麦については、このサイトの記事が詳しい。 茫猿のけんぞう蕎麦訪問記は既にアップ隅である。 「加賀秋日和  投稿日:  」

庭先ではレインリリーが満開である。裏庭の隅でいじけるように咲いていたレインリリーが場所を移して三年目、今年は株を増やし綺麗に咲きそろった。

《この記事 「鄙からの発信」2900号》

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