デジタル世界の四騎士

デジタル世界の四騎士が世界を変えつつあるという。最近よく耳にするものに”GAFA”という呼称がある。”GAFA”の恐ろしさとか、”GAFA”に気を付けろとかいうものである。”GAFA”とは Google、Apple、Facebook、Amazonの4社の頭文字を並べた呼称である。世界で今、最も影響力があるとされる四騎士である。これら四騎士は私たちの生活とビジネスのルールを根本から変えつつある。

GAFAは過去20年間、歴史上かつてないほどの喜びやつながり、経済的な繁栄や発明を私たちにもたらしてきた。彼らは世界をより豊かな場所にしているのだ ――これは事実に反することではない。しかしGAFAには、まったく別の顔もある。GAFAが日々蓄積を重ねている利用者のビッグデータのその後が気懸りである。GAFAの持つビッグデータをAIが自在に調理する結果が何をもたらすのか想像もできない。

『The four GAFA 四騎士が創り変えた世界』
(以下はサイトより引用)

一、Google 彼はあらゆる質問に答えてくれる。そして私たちの「心の奥底の秘密」を暴く。私たちの思考は彼に既定され、やがて支配される。(引用)

《Googleの検索能力はめざましいものがある。同時に検索利用すればするほど、Google利用者の性向は裸にされてゆくということだ。今やYahooだって背後にGoogleが潜んでいる。NHKの画面にだってGoogle Earthのロゴが現れる時代だ。

何より注意しなければならないのは、Googleの検索は、Googleが使用する(或いは構築する)検索アルゴリズムに支配されているということである。Googleの検索結果はGoogleアルゴリズムに支配されているのである。大いなる恣意の下にあると言ってもよかろう。》

二、Apple 私たちは「美」に惹かれ、彼に近づく。しかしそれは「イケている自分」の演出にすぎない。そして彼の献金箱は巨万の富で満たされる。(引用)

《確かに、AppleのMac Airを使う時には欠けたリンゴを誇らしげに見せている。ハリウッド映画でも欠けたリンゴは多くの画面で誇らしげである。私が初めて付き合ったPCはN5200だったが、間も無く転向し長く付き合い、今も付き合っているのはMacである。この件はカテゴリー「Macintosh」検索記事に記している。

Windowsの使い難さから、Windows系のPCが安くても馴染む気は無かったけれど、地価公示マシンに採用されたことから、Windowsも長く使ったけれど馴染むことはなかった。何よりもヴィールス対策が脆弱だったからWinやDOS-V機には馴染めなかったが、DOS-V機の安さは常に魅力だった。DOS-Vに比べてMacは長くマイナーであったこともMacには幸いだった。》

三、Facebook 彼は「認められたい」という私たちの渇望を利用し、人間関係のすべてを晒させる。彼はそれを記録し続け、私たちは丸裸にされる。

《Facebookの友だちの数や”いいね”の数を競う傾向は褒められたものではなかろう。何よりもリア充を見せびらかすような写真の羅列を見苦しいと思う時、我が身には些か妬ましいものもあるのが悔しい。

インスタ、ライン、ツイッターも含めてSNSの蔓延は一行文化、10文字の横行を招き、人々を浅薄にしていると思う。手紙から電話へ、そして電話からメールへ、メールからラインへというデジタルの方向性は、意思疎通の簡便さを限りなく追い求めている。同時に簡便な意思疎通の結果がもたらすものにも注意されるべきであろう。デジタル化の追求が切り捨ててきたアナログ的な余剰、余韻、行間などといったものに再び光を当ててみるのも悪くはない。》

四、Amazon 「楽をしたい」という私たちの本能を、彼は存分に満たしてくれる。気付けばもう、私たちは彼なしでは生きられない。

《何時でも何処でも何でも運んでくれるAmazonの存在は便利だ。だが巨大化したAmazonに頼り切ったのちにやって来るものを想像すると寒々とする。街角の本屋が無くなったように、ロードサイドのスーパーやショッピングモールがゴーストと化し、巨大化した宅配&スーパー&ショッピングモール複合体に支配される日々の暮らしなど見たくもない。》

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