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いちばん長い夜に
表題の「いちばん長い夜に」とは、乃南アサ氏の最新刊である。 「いちばん長い夜に」 乃南アサ著:新潮社 は、「いつか陽のあたる場所で」、「すれ違う背中を」に続くシリーズ三作目である。 シリーズ三作目といっても、”おなじ釜の […]
『いちばん長い夜に』の続きを読む»
視点を転じると云うこと
上京の折に立ち寄った書店の、棚のなかから目に留まった文庫本がある。 「幕末史:半藤一利著・新潮文庫」である。 目に留まったというのは、帯に記してあった「反薩長史観」という言葉に惹かれたのである。 帯はこう記している、「こ […]
『視点を転じると云うこと』の続きを読む»
我、拗ね者として
本田靖春というノンフィクション作家がいる(いた)。 1933年生まれ、1955年読売新聞入社、1971年読売新聞退社、2004年死亡。 彼の最後の著述に「我、拗ね者として生涯を閉ず」がある。 彼の自伝とも云える作品であり […]
『我、拗ね者として』の続きを読む»
事例資料:A案開示の日?
新スキーム改善問題を考える上で欠かせないのは、取引価格情報提供制度創設の頃の背景、そして創設の趣意である。 この創設趣意を読みとることができるのは、土地基本法16条並びに国土審・土地政策分科会・土地情報WG・中間報告(2 […]
『事例資料:A案開示の日?』の続きを読む»
古稀の手習い
古稀即ち数え歳七十(満六十九歳)にはまだ若干の間がある。 でも古来稀なる歳も今や世間にありふれた普通のことよと、自らが近づいて初めて実感している。 古稀とは頭に霜をおき、腰曲がり皺深き老爺のことと思っていたが、いざ自分が […]
『古稀の手習い』の続きを読む»
雨続きの春先
この冬が寒かったせいでもなかろうが、この春は雨続きで畑が乾く間もない日が続いている。 ぼちぼち、春の種蒔きのために畑を耕さなければならないのであるが、湿った畑に鍬をいれる訳にはゆかないから、切歯扼腕の日々が続いていると […]
『雨続きの春先』の続きを読む»
蜩の記と蝉しぐれ
「蜩(ひぐらし)の記」、第146回直木賞受賞の葉室麟氏作品である。蜩の記を書店の平積みで見かけ、手にとって直ぐに思ったのは蝉しぐれである。 「蝉しぐれ」は1988年、藤沢周平作品である。 即座に買い求めて一気に読み終わっ […]
『蜩の記と蝉しぐれ』の続きを読む»
雑多に乱読
申し訳ない、雑多に乱読とは、馬から墜ちて落馬した式表現でした。 でも直す気はしないので、やはり雑多に購入して乱読というところでしょうか。 NSDI-PT関連で書いておきたいこともあるし、[Website Weblog T […]
『雑多に乱読』の続きを読む»
銀二貫
高田郁の「八朔の雪」を一息に読み終えてから、彼女の他の二作「出世花」と「銀二貫」も読みたくなって、岐阜市内の書店をはしごした挙げ句、銀二貫だけを書棚の隅で見つけました。 惹句に偽り無し、この書も一気に読み終えました。 大 […]
『銀二貫』の続きを読む»
雲外蒼天
凄い書き手が現れたものだと思う。 池波正太郎と藤沢周平と浅田次郎を合わせたような書き手である。 藤沢周平のごとく、江戸の市井に通じ、町の片隅に生きる名もない庶民に優しい目線の情感溢れる書きぶりである。 池波正太郎のごとく […]
『雲外蒼天』の続きを読む»