理事懇談会&理事会報告

 12/20、臨時理事会が開催されました。 議題は次のとおりです。
(1)懲戒処分の承認について
  ① 「三重県伊勢市」の件について
  ② いわゆる「かんぽの宿」の件について
 両議案については、提案理由説明が懲戒委員長から為された後、慎重審議の上で定款10条に規定される、戒告または1年以内の会員権の停止処分が、承認されました。
 処分内容等については、近日中に公告される予定ですから、ことの性質上、本記事にて開示することは致しません。 ②項 いわゆる「かんぽの宿」に関する件につきましては、ことが話題になってから二年近くを経て、一つの結論に達したわけですが、これで一件落着というわけではありません。 この事件の背景にある「依頼者プレッシャー」問題について、その発生を防止するために、鑑定協会は今後も弛まない努力を続けなければなりません。


 さて、当日の臨時理事会の前に、理事有志による理事昼食会(懇談会)が開催されました。理事昼食会は以下の主旨により開かれたものです。開催趣意書はこのようなものです。

 常日頃、理事会の無力化是正が問われていますが、一向に改善の兆しが見えません。我々2011年度理事の任期は残すところ三ヶ月となり、今後開催予定の理事会も二回だけとなりました。 今や何を言っても行っても無駄なことだというご意見もあろうと存じます。
 ですが、残任期は僅かといえども、一つのスタイルを提案し次期以降に引き継がれる芽を生むとすれば、昼食会や懇談会を試行する意味はあろうと考えます。
なお、理事会終了後の有志懇談会は以前から断続的に開催されていますが、有志という限定的なものであること、交通手段との関係から参加者が限定されること、さらにアルコールが入るのが通例であり、建設的懇談の場としてはともすれば不適切となりがちでした。
 理事昼食会は執行部に対して野党的指向をするものではございません。
ともすれば、情報が行き届かず、執行部説明を伺うだけに為りがちな理事会の有り様を些かでも改善できればと願うものです。
 直面する様々な課題について、理事が情報を共有し理解を深め、その施策や是正策について建設的な意見が表明できる機会になればと考えます。
同時に、理事の出身母体である地域会へも正確な情報提示が可能でありたいと考えます。 斯様な主旨にご理解を賜るようお願い申し上げます。

 理事昼食会は試行初回とはいえ、十名余の理事が集まり、二時間余にわたって昼食を摂りながら、当日の議題や当面している新スキーム改善問題さらには鑑定業界が直面している様々な問題について意見交換を致しました。 有意義な催しだったと思われますし、年を越した1月理事会前にも開催して、次年度以降の理事会に引き継がれてゆけば宜しかろうと考えられます。
 特に次年度以降は新公益法人移行が予定されており、現在の常務理事会は業務執行理事会へと改められ、現在の理事会は全国の士協会会長が理事に就任する理事会へと替わります。 この新理事会は開催数が年四回に減少することが予定されており(現行は年六回開催)、今以上に報告案件説明等に終始して議論を交わす時間が少なくなり、理事会のさらなる形骸化が懸念されてもいます。
 そのような懸念を払拭する一つの方法として、理事昼食会等による理事相互間の意見交換、問題認識の共有等が図られれば良かろうと考えられます。
 幸いというか、現理事のうち少なからぬ方々は士協会会長であり、4月以降も理事として残られますから、このような理事懇談会手法が引き継がれてゆくことが期待されます。 昼食会出席の方からは、このような意見をいただいております。

『12月20日の理事会前の昼食会、いろいろと意見が聞けて有意義でした。
理事会終了後の懇親会も有意義でした。
やはり直接顔を見ながら話すことは大切だと思いました。』(H.Y氏)

 12/20早朝 朝日に輝く伊吹山です。
 

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