(株)三友システムアプレイザルは今更紹介するまでもない著名な不動産鑑定業者である。あえてここに取り上げるのは、同社代表者井上明義氏の著作を紹介するのである。紹介に際してコメントは付けない。
三友システムアプレイザルは、25年前から社内スタッフと全国の不動産鑑定士を縦横に結ぶネットワークを構築して、「全国一律、低廉、迅速」を実現し、今の市場が求めるスピードと価格に即応しており、現在、貸出債権の担保不動産鑑定評価・調査件数ではトップを走る企業となりました。また、さらなる効率化を実現するため、ネット経由で12,000人の協力鑑定士・調査員と情報共有し年間15万件もの処理能力を有する「COKESシステム」を構築しました。「三友システムアプレイザル・サイトより引用」
著書「土地の値段はこう決まる」(朝日選書) 同書の主要部分は三友システムアプレイザル・サイト中のINOUE REPORTS記事にも掲載されている。
・不動産市場 異常な私募ファンド投資.pdf
・最低売却価格と落札価格.pdf
・不動産は長期構造変化の転換点にある.pdf
・バブルの実態は競売市場で判る.pdf
・地価下落は日本にとって悪い事か.pdf
・競売市場と競売物件.pdf
・経済同友会講演(H16年12月).pdf
井上氏の著書「土地の値段はこう決まる」については、アマゾンのレビューを参考にして下さい。
また、三友システムアプレイザル・サイトには「競合他社比較」、「不動産鑑定業界の現状」、「協力不動産鑑定士募集」等の記事が掲載されている、業界の一面を知る有力な手がかりとなるだろう。
同時に三友システムアプレイザルの井上明義氏が「土地の値段はこう決まる」のなかで述べる「業・士の役割分担」(187頁)は業界のあるべき一つの姿を示していると云える。
三友システムでは、鑑定価格に関する依頼主からの要求は無視している。仮に要求を受けても、その場ではハイハイと答えておき、その条件を不動産鑑定士には伝えない。営業会社三友システムアプレイザルと嘱託鑑定士等は発注者、受注者の関係があるが、発注者の立場を利用して嘱託鑑定士等に圧力をかけるわけにはいかない。(以上、著書より引用)
※関連会社「TAS-MAP」も注目である。
※『鄙からの発信』における三友システムアプレイザル関連過去記事
・iNetニュースより (07.03.23)
・価格競争という黒船 (06.12.10)
・固評価格の開示 (02.06.11)
・弔鐘でなければ・・・・ (00.08.22)
・変化の胎動 (00.08.18)
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