シュレデインガーの猫

　ＥＲＥＡのオフ会の翌日・１１月１２日のことです。
カウンセラー会の不動産証券化セミナーが明治記念館で開催されました。
セミナーは午後からであり、午前中は全くのオフであることから、本屋
を漁ることとしました。尚、１１月１１日は資料委員会が開催されまし
たが、この件に付きましては、稿を改めて茫猿遠吠に書きます。
ＥＲＥＡのオフ会では、ＲＥＡ－Ｗｅｂの貴公子貴公女達に囲まれて、
妙にハイになり、酒の酔いと談論風発の酔いに苛まれてしまいました。
おかげで翌日は、二日酔いの下半身と、妙に冴える薄灰色の脳髄をもて
あましていたのです。キャベ２とソルマックに助けられて、向かうは紀
伊国屋か三省堂、はたまたジュンク堂へイザ。
　そこで、とんでもない書物に出会いました。世紀の偽書と呼んでもい
いのかもしれません。
※青土社　シュレデインガーのアヒル　林　一著
※徳間書店　シュレデインガーの哲学する猫　竹内薫著
の二冊です。「偽書とはパロデーです。真っ当な書物です。」
　完全に読み切っていませんし、一度や二度読んでも理解できないと思
います。けれども、とても面白い本ですし、広辞苑や言海を片手に読め
ば、新しい水平線が見えてくるような気がします。
ツマラナイ抜粋紹介は何の意味もありませんが、それでも一つ二つを。
※アヒルの内より、日本温泉学事始・・人生至る所青山ありから
夏目漱石と森鴎外と正岡子規と真鍋嘉一郎の交流秘話が興味深い噺で
す。道後温泉と物理療法講座開設の噺であり、文章読本としてもとて
も面白い、お洒落な科学夜話です。
※湯川秀樹氏と「知漁楽」についても、面白い。湯川氏から荘子と恵子
の対話に話は進み、「動と静は一体で、生と死は連れ合いである。生
と死とどちらがはじまりなのか誰にもわからない。でも、このことを
看破することが真実を知ることなのだ。」と宣う。
※猫より、サン・テグジュペリから
おとなは、だれも、はじめは子供だった。（しかし、そのことを忘れず
にいる　おとなは、いくらもいない。）
　社交界の人間達は、「思想でひとを感動させた」などというが、ぼく
はそういう手合いが大嫌いだ。
ぼくは、食べたり、子供を育てたり、つぎの月まで食いつなぐといった
必要によって、より密接に人生に結びついている人々が好きだ。そうい
う人たちの方が人生について多くのことを知っている。
　　※以上は、前掲二書よりの部分引用です。
　ま、一度手に取ってみてください。遊びの無い人生ほどつまらないも
のはない。仕事や家族や恋人のことなど暫く放り出して、知的遊戯の世
界で心を解き放つのは、車のハンドルのアソビと同じで、真っ直ぐに歩
むためには、とても大事なことなのだと思い至ります。ＤＮＡの話もあ
ります。
追伸
ＥＲＥＡのメーリングリストについては、下記のＵＲＬから参照してく
ださい。黒船の息吹が聞こえてきますよ。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~kentfuku/index.html
追伸その２
証券化等々についてパススルー型証券とか、ペイスルー型証券について
ＭＬ上で尋ねていましたら、上記ＭＬのＷｅｂＭａｓであるＫＥＮＴ氏
より次の情報源を教えて頂きました。皆様にもご参考までに。
・引用> 不動産近代流通化センターのsiteに割りと分かりやすいのが
・引用> あります。
・引用> http://www.dango.ne.jp/kindaika/q&a1.html
追伸その３
シュレーディンガー【Erwin Schr〓dinger】
オーストリアの理論物理学者。波動力学の理論を発表。
量子力学でシュレーディンガー方程式と呼ぶ基礎方程式を導く。
のち生物物理学を先導。ノーベル賞。（1887～ 1961）　広辞苑yori

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