風情と風流

【只管打座・・風情と風流・・01.06.30】
 先号でお知らせした都々逸はいかがでしたか、URLをクリックして、
お読みになりましたでしょうか。艶っぽいものが多いのは元来がお座敷
芸だから仕方がないとしても、心の機微にふれるものも見つけられたで
しょうか。
・三千世界のカラスを殺し 主と朝寝がしてみたい(高杉晋作)
 あまりにも有名な都々逸です。別れの朝が来なければいいのにと、
明け烏を恨む気持ちを唄ったものでしょう。
 何とも粋なのは、継之助作と伝えられるこの唄でしょう。
・九尺二間に過ぎたるものは 紅のついたる火吹き竹(河合継之助)
 九尺二間とは、6畳一間のことです。村田英雄の歌にもありました。
貧乏所帯の別名が九尺二間です。その貧乏所帯に若妻が来たのでしょう。
朝の炊事の支度をするに用いた火吹竹に紅がついている、そんな貧乏な
がらも華やいだ情景を唄ったものと思います。
 貧乏所帯の古女房ならば、朝起きて化粧をすることもないから、吹き
口に紅がつくような艶めいたことになりはしないものです。
閑話休題
男の更年期障害を疑う症状というのに出くわしました。
1.夜よく眠れない
2.精神的ストレスを感じる
3.慣れているはずの仕事も手に付かない
4.つまらないことで泣きたくなる
5.寂しくて不安感がこみ上げてくる
6.異性に対して性欲がなくなる
7.動機やめまい、口の渇き、多汗がある
8.頭痛、腰痛、肩こりなどがある
9.頻尿のため夜たびたびトイレに起きる
10.尿意が我慢できずもらしてしまう
以上、関谷透・初台関谷神経科クリニック院長の「男性更年期障害度自
己評価表」よりの抜粋です。
 読者諸氏は、いくつの項目が該当していますか。
人生50年60年の時代の男の厄年は42歳でしたが、人生70年80
年の時代に入れば、男の厄年すなわち更年期も52歳62歳になって不
思議はないと思います。
 関谷氏によれば、更年期障害のメカニズムとは
1.老齢化による生殖能力の低下・停止
2.ストレスなどの環境的要因
3.神経質などの気質的要因 
 の組み合わせで引き起こされるとのことです。
 生活にというよりは、人生観に余裕をもち、隠居という立場を享受す
ることにより、仕事が全てなどという考え方に早くおさらばする。
マッタク、カクアリタイと願います。
 ちなみに茫猿は、上記10項目の内、4ないし5項目に自覚症状があ
ります。

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