エスプレッソの世界

【只管打座・・エスプレッソの世界・・02.05.21】
今を去ること38年も前のことです。
当時、貧乏なアルバイト学生であった茫猿は、夕方からのアルバイトの前に、京都は河原町通りの「千切屋」というコーヒースタンドで、一杯のエスプレッソと2個のクロワッサンという軽食を取りながら、憩いの一刻を過ごすのが、ささやかな贅沢でした。エスプレッソとクロワッサンという取り合わせに、今から思えば密やかな優雅さを感じていたように思い出します。

ちなみに、夕刻からのアルバイトは飲食系が大半でした。といっても、今風のファーストフード系ではなく、木屋町や祇園界隈のお店でウエイター勤務や厨房勤務が殆どでした。今はもう在りませんが、三条縄手の「ベラミ」に勤めたこともあります。当時のベラミは関西というよりも日本有数のクラブでした。越路吹雪さんや朝丘雪路さんのショーを仕事の合間に拝見したのもベラミでのことですし、勝新さんや裕次郎さんを間近で拝見したのもベラミでした。(この話題はいずれの日に)

閑話休題(それはさておき)、本日の主題は茫猿のアルバイトを思い出すことではなく、エスプレッソの世界です。その後はエスプレッソを提供して頂ける喫茶店には滅多に出会わないことから、エスプレッソ珈琲を味わうこともありませんでした。しかし、最近増えてきました外資系の珈琲店ではエスプレッソをメニューに加えるお店が多いので、この数年はエスプレッソ独特の苦味と香りを味わう機会が増え、嬉しく頂くことが多くなりました。

エスプレッソ珈琲は、細かく挽いた珈琲豆をカプセルに詰めてから蒸気で抽出する方式ですから、それなりの機械が必要であり、ドリップ方式やサイフォン方式での珈琲と違い、個人が簡単に楽しめるモノではありません。でも数年前から家庭用のエスプレッソ珈琲メーカーが発売されており、家庭や職場で手軽に楽しめるようになりました。私どもの岐阜県士協会事務局でも茫猿が総務委員長を務めさせて頂いた折りにエスプレッソメーカーを購入しており、会議の時などに淹れ立ての珈琲をお客さまや会員の皆様に提供しております。

茫猿は従来型の角張ったマシンには今ひとつ物足りなさを感じており、購入をためらっていたのですが、つい先日、ユニークなデザインのメーカーを見付けました NESPRESSO-C190というマシンです。写真をお見せできないのが残念ですが、全国の有名デパートでは見ることが出来ましょう。全体に丸味を帯びたデザインであり、色彩は黒と銀から構成されます。最近のエスプレッソマシンは全自動型が多くなりましたが、このマシンはほぼ手動で珈琲を抽出します。

コーヒーカプセルを使用するには他機と同様ですが、カプセルの装着、スチームの注入、カプセルの排出等は全て手動で行います。(丸い頭に着いているスチームレバーがとても可愛いのです。)ですから好みの濃度のエスプレッソがいただけます。マシンナンバーは NESPRESSO C190 です。

いささか、騒々しいスチーム注入音と泡立つ珈琲、そして漂う香り。事務所の私の机の横に鎮座する NESPRESSO C190 は愛らしいマシンです。 エスプレッソ珈琲は、ヘビーロースト珈琲ですから苦味が売り線ですが、だからこそブラックで飲みたいモノです。
当然に苦いのですが、ミルクや砂糖が邪魔をしませんから香りがとても引き立ちます。苦さを敬遠される向きには、とても好いものがあります。

それは、チップスチョコレート、カステーラ(長崎屋や文明堂もいいのですが、岐阜県岩村の昔ながらのカステイラ)やプチケーキなどです。上品な小振りのお饅頭も捨て難いモノです。 我が事務所(茫猿の栖)にお越しアレ、茫猿が手づから淹れた至福の珈琲タ
イムを差し上げましょう程に。

NESPRESSO メーカーのWeb Site 何故かC190は掲載されていない。
NESPRESSO C190 については、このサイトからお問い合わせ下さい。
http://www.nespresso.co.jp/

岩村・松浦軒のカステイラ、しっとりとした絶品のカステイラです。
http://www5.ocn.ne.jp/~p-suke/iwamura.html

・・・・・・・本日これまで・・・・・・・

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