予想される Network

【茫猿遠吠・・予想される Network・・04.10.10】
『鄙からの発信』で話題にしています「取引事例収集新スキーム」については、多くの事柄が見えてきました。勿論のこと、まだまだ確定的なことを申し上げられる状況にはございません。しかし、05.04.01に三大圏を中心にして試験運用開始という予定された日程を考えますと、次のようになります。


1.日本鑑定協会と士協会の間のネットワーク構築に、一ヶ月は要する。
2.士協会と所属会員との間のネットワーク構築も同様である。
3.運用開始前のネットワーク慣らし運用と、会員の習熟期間
4.事例スキームを管理運用する、グループウエアの導入と習熟期間
5.個人情報保護ガイドラインに応じたセキュリテイ管理の準備期間
以上の五項目は同時並行的に構築が可能ですが、年末年始、地価公示繁忙期、固評標宅評価等繁忙期等の介在を考えますと、一日も早いネットワーク構築作業開始が、技術レベルでは待たれるところだと推測できます。
尚、ネットワークの予想構築図は以下の添付ファイルからご覧下さい。
『ネットワーク構築予想図 04.10.10』
http://www.morishima.com/cgi-bin/k_data/pdf/bin/bin041010150705004.pdf
この事業を理解するに際しては、いったんは地価公示や現行の様々なネットから離れて考えることが肝要です。
同時に予想する優先順位は、
(1)個人情報保護法ガイドラインに対応すること、
(2)セキュリテイが確保できるネットワークを構築すること、
(3)事業を管理するグループウエアを導入すること、
(4)事例作成ファイル或いは作成担当会員や作成項目の準備作業、
等という順序になるであろうと予想します。その理由や詳細については『鄙からの発信』の過去記事が参考になるであろうと考えます。
ネットワーク構築ツールとしては、会員通信環境の現況を考慮すれば、SSL方式の採用も検討材料でしょうが、汎用性、構築コスト、習熟期間その他を比較すれば、IP-VPN方式の採用が現時点ではベストの選択であろうと推量します。
優先順位との関係からは、セキュリテイ監査の実施方法も検討すべき事項です。 以下は用語解説の引用です。
※IP-VPN方式 Internet Protocol-Virtual Private Network
通信事業者の閉域IPネットワーク網を通信経路として用いるVPN(VirtualPrivate Network)。複数のプロバイダのネットワークを経由する必要があるインターネットを用いないため、エンド・トゥ・エンドで機密性や通信品質に優れたIP接続が行なえる。
NTT地域会社(NTT東日本とNTT西日本)のBフレッツ、フレッツADSL及びフレッツ・ISDNを利用するネットワーク。
ユーザー宅から最寄りの収容局(電話局)までは通常の光回線または電話回線を使用し、収容局から地域IP網に入り、契約したISPに接続する。
地域IP網は収容局同士を接続したネットワークであり、名前の通りIPネットワークになる。IPネットワークは、交換機を使った電話回線網と異なり、1本の回線に複数データを流すことができる。そのため、長時間接続の際も回線を専有するのはユーザー宅から収容局までであり、回線効率がよく、コストを安く押さえることができる。『アスキーデジタル辞典より』
※OCNビジネスパックVPN IPsecVPNタイプ
OCNビジネスパックVPNは、NTTコミュニケーションズが提供する、インターネットVPNサービスです。IPsecによるVPN通信で専用線と同等のセキュリティを確保した経済的なプライベートネットワークの構築が可能で、お客さまネットワークのTCO削減に貢献します。また、OCNビジネスパックVPNはNTTコミュニケーションズの提供する閉域網サービス(Arcstar IP-VPN、VPNゲートウェイ等)のアクセスラインとして利用できるため、以前は経済的理由から常時接続ネットワークの導入を断念していた遠方の小規模拠点をネットワーク化することが可能です。『OCNサイトより引用』
※SSL方式の通信 Secure Sockets Layer
Netscape社が提唱するセキュリティ機能の付加されたHTTPプロトコル。Internet上でプライバシーや金銭などに関する情報を、安全にやり取りするために考案された。
SSLプロトコルは2階層からなり、下位層はデータの配送、圧縮などを担当し、上位層では認証やデジタル署名、暗号化などのネゴシエーションを行なう。
通常のHTTPセッションでは、WWWサーバに接続後HTMLをGETコマンドで読み出し、その後セッションをクローズするという手順で通信が進んでいく。しかしSSLの場合は、最初に、相手の認証や使用する暗号、デジタル署名のアルゴリズムなどに関するネゴシエーションを行ない、次に相互に認証してから、最後にHTMLデータの読み出しを行なう。
このように、単純なデータの受け渡しだけでなく、最初にネゴシエーションフェーズが入るので、そのための時間(とCPUパワー)が余分に必要になる。そのため、一度確立したサーバ・クライアント間のセッション情報は、このネゴシエーションを簡略化して、再接続時のオーバーヘッドを下げるようになっている。
※グループウェア 【groupware】
企業内LANを活用して情報共有やコミュニケーションの効率化をはかり、グループによる協調作業を支援するソフトウェアの総称。
主な機能としては、グループ内のメンバー間および外部とのコミュニケーションを円滑化する電子メール機能、メンバー間の打ち合わせや特定のテーマについて議論を行なうための電子会議室機能、メンバー間のリアルタイムな打ち合わせに利用されるテレビ会議機能、グループ全体に広報を行なう電子掲示板機能、メンバー間でスケジュールを共有するスケジューラ機能、アイデアやノウハウなどをデータベース化して共有する文書共有機能、稟議書など複数のメンバーで回覧される文書を電子化して流通させるワークフロー機能などがある。
実際の製品はこれらの機能のうちいくつかを組み合わせたものが多い。近年ではインターネット・イントラネットの普及に伴い、Webブラウザからすべての機能を利用できるようにした製品が主流になりつつある。
世界的に普及している製品には、Lotus Development社(IBM社の子会社)のNotes、Micr osoft社のMicrosoft Exchangeがある。日本では主に大企業でこの2製品の導入が進んでいるが、近年では中小企業や大企業の事業部門にターゲットを絞った手軽な国産製品が急激に売上を伸ばしている。『アスキーデジタル辞典より』
※サイボウズ(Cybozu)国産のグループウエア、鑑定協会事務局が採用している。
http://office.cybozu.co.jp/cb6/seihin/index.html

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