士協会NWと鑑定協会NW

【茫猿遠吠:士協会NWと鑑定協会NW:05.08.28】
「新スキーム実施日程」
NW(ネットワーク)問題の最近報の前に、新スキームの日程をお報せします。何かと遅れがちであった新スキーム試験施行もようやくに開始されることとなり、八月下旬から九月上旬にかけて試行地域においては概要説明会が開催されています。この説明会資料並びに「新スキームシステム・入出力マニュアル」は、先号に添付したファイルの通りです。


1.説明会資料案(新スキームシステム概要 その1)
Microsoft PowerPoint 60kb
http://www.morishima.com/cgi-bin/k_data/pdf/bin/bin050818104521004.ppt
2.説明会資料案(新スキームシステム概要 その2)
Microsoft PowerPoint 1.68Mb
http://www.morishima.com/cgi-bin/k_data/pdf/bin/bin050818104559004.ppt
3.説明会資料案(新スキーム事例調査・宅地書式)
Adobe Acrobat 7.0 Document 64kb
http://www.morishima.com/cgi-bin/k_data/pdf/bin/bin050818105322004.pdf
最近明らかになった試験施行日程は次の通りです。
05/09/12 評価員システム運用テスト実施
05/09/14 7月分調査照会データ発送 (以後順次照会発送)
05/09/24 評価員システム運用テスト終了
05/10/03 回収照会データサーバー登録開始
05/10/04 評価員、割当調査データの調査及びサーバー入力開始
05/10/31 評価員、7月分調査データのサーバー入力終了(納期限)
以後順次、毎月末毎に三ヶ月前データの調査入力期限となる。
新スキーム関連事業について、鑑定協会の最大の課題は、
1.照会調査開始から調査データ入力完了までの期間短縮であり、
2.調査区域の円滑かつ速やかな拡大にある。
この両者にとって有効なツールとなるであろうと考えられる「士協会NW」について、大きな方向転換の兆しがある。
「士協会NWと鑑定協会NW」
当サイトでも以前から提唱し、鑑定協会新スキーム整備委でも検討が重ねられてきた「士協会NW」について、先日開催された関連委員会で大きな方向転換案が上席役員氏より提案された。この方向転換案概要は次の通りである。
1.新スキームへ地価公示全評価員参加を達成し、事例情報基盤を強固にする。
2.情報管理の安全性確保のために有効なネットワーク基盤を整備する。
3.前二項基盤整備事業を並行して推進し、平成19年度末達成を目標とする。
4.これら基盤整備の推進とともに、地価公示のさらなるデジタル化推進
5.事例情報等の管理、利用のデジタル化を推進する。
以上の事業推進により、安全性の向上、管理・利用効率の向上、付加価値の向上等を図るとともに、公益的活用も期待される。
上記の方向転換を平たくと云うかザクッと云えば、このようになるでしょう。
従来は新スキームに参加する公示評価員のみにアクセスが許される鑑定協会NW構築に対して、全会員がアクセス可能であり、安全性と双方向性が十全に担保される士協会NW構築を並行して進めようと検討を重ねてきたものです。
方向転換は、従来別個に検討を進めてきた士協会NWと中央NWを合体させようという方向であります。それはおおよそ次のようになるかと存じます。
1.鑑定協会6000名会員対象のネットワークの構築(SSL-VPN)
2.H17年度は1000名程度、順次拡大してH19年度末には6000名参加を目標
3.イメージとしては鑑定協会NWの上で、新スキームを運用し。
4.鑑定協会NWの上で、各士協会が個々に事例管理その他の運用を行う。
4.さらに鑑定協会NW上で、地価公示のさらなるデジタル化を進める。
5.同じく、新スキームの拡大、或いは類似調査の自主運用等も検討される。
6.並行して、事例資料の管理、閲覧等業務のデジタル化を進める。
この合体に関して予想される問題点は、
・両NWシステム合体の技術的な可否
・同じく事業委託者の理解の有無 があろうと考えられます。
当然のことですが、各士協会並びに会員個々の理解と協力が得られるか否かが、当初構築予算問題並びに維持費負担を含めて最大の問題点ではあります。
しかし、取引情報の安全な収集・管理・利用という面における事業委託者の理解と支援、地価公示業務の安全な遂行という面における事業委託者の理解と支援が得られれば、会員側の障壁は解決が可能であろうと考えます。
※『鄙からの発信』では今後、鑑定協会及び士協会の統一的ネットワークを指して「鑑定協会NW」と用語を統一します。
・・・・・・いつもの蛇足です・・・・・・
こう云う時にこういう云い方はよくないが、
茫猿の性癖だから仕方ない。
こんな時に限って「◎◎の壁」が出現する。
思い込みの壁、先例主義の壁、減点主義の壁、棚ボタ主義の壁  等々等
方向転換の達成と実施に関しては、残された時間は少ない。
もう半年というか、まだ半年あるというべきか、正味は三ヶ月もないと思う。
実のところ茫猿は、9月一杯が勘所と思っています。
新スキームが動き出す今こそ、新しい革袋に新酒を注ぎ入れる時と思います。

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