修学院離宮を拝観して参りました。
ご存じですかね? 桂離宮は有名だから皆が知っていますが、修学院離宮は以外と知られていない。
修学院離宮は、京都市の北東部、比叡山の山麓にあります。
一乗寺下り松の北方、大原や八瀬に行く途中と云えば判りましょうか。
出町柳から鞍馬寺や貴船神社に向かう叡山電車の修学院駅から歩いて15分くらいの距離です。
茫猿は40年前の学生の頃、この近くに下宿していました。
本当の下宿でして、大きな農家の二階が下宿用六畳間・六部屋に改造されていて、その一部屋に下宿代確か三千円で住んでいました。
下宿から東を眺めると山際に修学院離宮の杜が見えたものです。
当時はアルバイトに忙しかったのと、それほどに興味が無かったせいか、参観を申し込むこともなく過ぎてしまいました。
ところが、最近、京都御所に新しく建築された「京都迎賓館」をNetで調べていましたら、修学院にもNetから参観が申し込めるとのことで、六月に申し込んで八月の末に参観できたのです。
宮内庁・参観案内・修学院離宮
(皇居、京都御所、桂離宮のサイトもあります。)
1.参観できる方
18歳以上の方。なお、申し込める人数は、4人までです。
※身分証明書が必要です。例えば運転免許証、パスポートなど
2.参観休止日
(1)日曜日、土曜日、国民の祝日・休日
(2)年末年始(12月28日〜翌年1月4日)
(3)行事等の実施のため支障のある日
3.申込方法
・インターネット
・往復葉書郵送
・窓口受け付け
いずれも、三ヶ月前の月の一日より、Netは午前五時より受け付け開始。
さて、当日は生憎の雨でした。吹き降りとまではゆかないが、結構の降りで
した。案内して頂いた宮内庁職員の方も、「雨で残念です。」と云われました。でも、雨ならではの風情も楽しめました。
参観コースの概要は、サイトにビデオがありますから、それをご覧下さい。
参観は、参観日並びに一日に三回〜五回の参観時間が選択できます。
参観に要する時間は約一時間半です。離宮内を宮内庁職員の案内で巡るのです
が、参観の列の末尾には皇宮警察の警官が付いて廻ります。
ガイドとガード付きの参観で、参観料は不要です。
物売りの声もないし、看板も何一つないし、自販機も茶店もない。
飲み物くらいは持参してもいいのだろうが、ゴミ箱もない。
比叡山麓の54万平米の邸内は広く閑静なものです。
雨のなかでの撮影ですし、使用したカメラもExilim4.0MGですから、
建物写真は割愛します。雨の風情を読みとって下さい。
・下の離宮から中の離宮に至る松並木道、舗装はありません。
松越しに見えるのは、はや色付き始めている稲田です。
稲田は宮内庁所有で、耕作のみ付近の農家が行っているとのこと。
この上・中・下の離宮を囲む水田で作られた米は、ブランド米だろうなと思い
ました。山田で段々田、比叡山の谷水で作れば不味いわけがない。
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