山桜の実

 山桜の実が濃紫色に熟してきました、そういえば桜桃忌も近いのです。
黒と見まがうほどの濃赤紫色に熟してきた桜の実、これとて桜んぼだ。
五月半ばでは葉の上に出ていた実が葉の下にぶら下がって実っている。
05.30撮影


桜の実・拡大。
少しは渋いが吐き出すほどではない。かすかに甘みもある。おとなの人生みたいな味か。この濃赤紫色の実を見ていると、爪先も口の中もポケットも鮮やかな紫色に染めてしまった梅雨明けの頃の桑の実採りの昔を思い出す。

実のまだ小さい頃 
前掲写真は葉の下から撮影し葉裏が見えているがこの写真は上からの撮影である。 05.19撮影

花盛りの頃 06.04.09撮影 
芽吹き花咲き、花散り実結ぶ、落果また芽生え花飾る。何ということのない身の回りでの季節のウツロイである。若い頃は気にも留めなかったことなのに、年々歳々相似る営みがこの頃はとてもいとおしく感じられるのは何故だろう。

  「米原万里さんの早過ぎる死(享年56歳)を悼みます。」

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