「E-Forum:鑑定士」に緒方瑞穂氏を取り上げるのは今更のことであり、失礼なことでもある。それでもあえて「緒方瑞穂」氏を取り上げる。
茫猿風情が紹介申し上げなくとも緒方氏は著名人である。緒方鑑定事務所を強者(ツワモノ)揃いと申し上げるのは失礼かもしれないが、華も実もある多くの才媛が集い時代の先端を走る鑑定事務所であることは衆目の一致するところである。
株式会社緒方不動産鑑定事務所ホームページに掲げられるテーマは 「時代のニーズに柔軟に対応し、不動産鑑定の真の探求者として評価を行う。」である。 さて緒方氏は、先号記事に掲載する「不動産の証券化に係る鑑定評価とデユー・ディリジェンスのあり方に関する検討委員会」の座長をお務めである。また氏の事務所取締役の奥田かつ枝氏は同じく「国土審議会土地政策分科会企画部会不動産投資市場検討小委員会」の委員として最終報告とりまとめに参画されている。
さらに、緒方氏は平成13年以来、国土審議会土地政策分科会鑑定評価部会長をお務めであるし、土地鑑定委員会委員でもあられる。そしてなによりも(社)日本不動産鑑定協会・副会長をお務めなのである。
何を申し上げたいかと云えば、この4月以来、鑑定業界に起きている証券化と鑑定評価に関連する諸問題について、緒方氏はその背景や諸事情を最も知りうるポジションに居られるということである。国土交通省を始めとする関係省庁、関連業界や関連団体、つまり霞ヶ関と虎ノ門の情報交差点に位置されていると云えよう。
だからと云って、短絡的且つ我田引水的に鑑定協会への情報提供を求めているのではない。ただ鄙の一隅から、Web Site やファクシミリや郵書等で配布される文書を通して鑑定協会の様子を拝見していると、昨今の状況は羅針盤を失っているかのごとく見えてならないのである。少なくともトップリーダーの顔がよく見えないのである。
だから、鑑定評価を取り巻く潮流の方向やその速さや激しさを十二分にご存じであろう緒方副会長に、鑑定協会の舵取りの宜しきを期待するのである。
そしてそれは昨春の副会長選挙において973票というダントツ一位票を氏に寄せた会員への責務でもあろうと、非礼を省みずに申し上げるのである。
ところで、ご本人に未確認であるから真偽不詳であるが、ネットで検索すると、緒方瑞穂/著、 東京布井出版1985年6月発行「藍色書簡」という書名の歌集がヒットするのである。緒方氏に歌人という秘められた一面有りとすれば、氏の鑑定評価の奥行きを偲ばせ趣深く感じるのである。
さらに「http://www.mmjp.or.jp/jst/index/jst18785.htm」が紹介する目次を拝見すると「蒲公英の酒、青春剥落、酒鋪にて、視野は雪原、藍色書簡」などとある。ぜひ何首かを読ませて頂きたいものである。
公開質問への緒方候補の回答(05/03/28)
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