”祝” 鑑定NWデモサイトの公開

 以前から予告してきた新スキーム委第二WGがプロトタイプ型構築にて作業を進めている「鑑定協会ネットワーク:REA-NETとREA-INFO」が、全国都道府県士協会事務局において公開できるようになりました。


 全国的にみますと、各士協会ご担当役員の御理解に濃淡があること、事務局が設けられていない士協会での開示方法が未定であることなどから、必ずしも全国一斉という訳にはまいりませんが、士協会側での準備さえ整えばデモサイトアクセス用のIDとパスワードは直ちに鑑定協会事務局より配布されます。
 現在は御理解が得られた士協会より順次配布中ですから、所属士協会事務局でアクセスが可能な状態かどうかは、各士協会事務局へお問い合わせ下さい。 両システム共に、アクセスする会員側ではインターネットに接続が可能なパソコンとブラウザー以外には特段の設備もソフトも要求されない、いたって簡便なシステム構成となっている。といって安全性が軽視されているわけではなく、新スキームに採用されているUSBトークン使用の暗号化システムと比較しても遜色のないものである。もちろん、両者はそれぞれに特徴を有するものであり一概に優劣を論じることはできないが、安全性で遜色なく簡便性では優ると云える。モバイル性ではUSBトークンに軍配が上がる。
 ここでお断りしておかねばならないのは、開示の範囲である。開示範囲は全国の士協会事務局であるから、事務局に於いて接続して御覧頂ければ事実上全会員に開示したことになると考えています。全国の鑑定協会会員にIDとパスワードを配布することも考えない訳ではありませんが、配布準備と配布コストが軽視できませんし、事後の管理も困難が予想されるので断念したものです。
【REA-NET】
 本来的には士協会ネットワークの総称ですが、現段階では「オンライン事例閲覧システム」と考えて頂いて結構です。
・システム-1(アクセス会員認証システム)
 会員のアクセス資格を判定するシステムで、鑑定協会会員・士協会会員・鑑定評価従事会員・義務研修終了等の閲覧資格を認証した上で、サーバへの接続を認めるシステムです。接続会員の確認は接続する会員所有パソコンのMACアドレスにより行われます。接続後は暗号化通信が行われます。
・システム-2(オンライン閲覧システム)
 オンラインで事例データを閲覧するシステムです。誤解の無いように申し添えておきますが、当面の閲覧範囲は会員が属する士協会の区域に限定されます。また現在アクセスできる閲覧ファイルは架空のデータです。本格稼働時には、公示等事例カード(No.2位置図・地形図を含む)をはじめ、新スキームデータ等の閲覧サービスができるように設計されています。どの範囲のデータをオンライン閲覧サービスに供するかは、各士協会の自治行為の範疇ですが、個人情報保護法に関するコンプライアンスの観点からは紙データによる閲覧は好ましくなくデジタル閲覧に統一されるべきと考えられます。
 尚、会員認証資格とオンライン事例閲覧に関しては、H18.5.16改正の「資料の収集・管理・閲覧・利用に関する規程」をご参照下さい。
【REA-INFO】
 士協会に所属する会員間の情報伝達ツールです。グループウエアとブログの中間というか混在型とでも云えましょう。この発展系として、ファイル交換や会員グループ間、個人会員相互間のメッセージ交換なども構築を計画中です。
REA-INFOを構築する基本ソフトは「XOOPS」です。XOOPSはブログや掲示板や伝言板や日程管理表などを作成するフリーウエアである。
 REA-NETもREA-INFOもプロトタイプ型構築(βバージョン)にて作業を進めているものです。各会員は士協会事務局にてデモサイトを御覧になり、「REA-INFO」にて御意見をお寄せ下さい。お寄せ頂いた御意見はサイト構築に反映されて行きます。いずれにしましても、百聞は一見に如かずですから、一度御覧下さい。
 鑑定業界でかつてこのようなスタイルの会員参加型事業が行われたことはなく、今回の試みは、オンライン情報開示であり、オンライン情報共有でもあり、電子フォーラムでもあります。システム構築の過程を開示し、可能な限りというよりは希望する会員全てに体験してもらい、体験者の意見を求めながら完成に近づいて行くプロトタイプ型開発です。参加する全員の要望の全てに応えることは凡そ不可能です。しかし、会員の要望そのものが公開され、その採否過程も公開されて行くという壮大な実験です。どのようなゴールに到達するのか、そもそもゴールが存在するのかさえ判りません。実験は始まったばかりです。
『茫猿の私的な、とても私的な感慨ですが、ようやくにここまで来たという思いです。まだまだ道半ばです。茫猿にすれば、事例閲覧システムはその必要性や有用性は否定できませんが後ろ向きの事業と申してよいでしょう。
事例を造ってゆくシステムこそが目標です。
端的に言えば地価公示のICT化システム構築であり、
鑑定評価のICT化システム構築に尽きると云えましょう。』
※Blog:鄙からの発信掲載のネットワーク関連記事についてはTags:ネットワークで検索して記事一覧を表示させて下さい。
 

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