むら

昨年の春以来、縁者が係わり奮闘を続けている農事法人を紹介します。瀬戸内の過疎の島で「ITと農業からはじまる地域の自立・自律」という旗のもとに頑張っています。


茫猿としては彼の意気込みは判らないでもないが先々のことを思えば全てを理解できていた訳ではなく、実体の無い言葉ですが「人並みの暮らし」をしてくれていれば安心だという気持ちが、心の何処かにありました。
ところが最近「ある記事」を読み、そこに紹介される書籍「NPOという生き方(島田恒著)」を読み、そして彼が係わっている仕事の一端をWeb Site で見て、彼がこれから取り組んでゆこうというものが、何であるかについて少しだけですが、判ったような気がしました。
島田恒氏は社会には3つのセクターがあり、それぞれが健全に機能していることが必要である。3つのセクターとは政府という公共セクター、ビジネスという民間セクター、そしてコミュニテイを形成する社会セクターであると云う。
また、「一人ひとりが生き方を学ぶことで企業や社会全体がよくなり、社会がよくなることで個人の生き方もよくなるのです。」とも云う。
彼が係わる農事法人が取り組んでいるのは、新しい農業を通じた過疎の島のコミュニテイ再構築なのでありろうと思います。彼等はそれを「ITと農業からはじまる地域の自立・自律」と云います。それはまさしく瀬戸内の過疎の島々が直面する問題であり、各地の農業再興の問題であり、全国に溢れている高齢化の問題であるのでしょう。
島田恒氏は著書のなかで「NPOにとって、もっとも大事なことは独自のミッション(使命)を構築することである」と云います。
また別の章では「あまりにも【経済の豊かさ:Obsession with Economy】を追求するあまり、我々はそれが大きな病理をはらんでいることに気が付いてこなかった」とも云います。公益法人や社会セクターとしての鑑定協会とか鑑定士協会とか協同組合いうものに30年余付き合ってきた茫猿としては、やはり其処にミッションというものが欠けていたと云うか、揺らいでいたと云うか、少なくとも明確ではなかったのではと今さらに思わされます。
『以下は広報です。』
茫猿は、まだまだ彼のことを全面的に理解できている訳ではありません、でも彼が係わっていることを僅かでも支援したいと思います。

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