困ったニュース-2

 困ったニュースについて、地元奈良新聞の続報-見出しを集めてみた。
ミーハーでは?! という気持ちも多少はあるが、事態を正しく認識しておく必要もあると考える。


 一部鑑定サイトでは想定行政(開発)条件の付加?という認識もあるようだが、本件はある種単純な背任横領の共同正犯?! なのだろう。新聞記事等によれば、要するにこういうことである。
H15.03
総合スポーツ公園の構想をN前市長が議会で表明。
計画や候補地は具体化していなかった。
H15.03
U建設会社関係者Aが山林約5000平方メートルを
200万円で取得。
H15.06
同じくAが電鉄会社から山林約3万5000平方メートルを
3620万円で取得。
H15.11
U建設関係者の紹介で市は約80万円で、
T容疑者と随意契約を結んで鑑定を依頼した。
H15.12
T容疑者は、「450戸程度の造成宅地を開発できる」として、
山林の価格を1億3500万円相当とする鑑定評価書を提出。
H15.12
土地開発公社は元市長の指示と、
Aからの要請を受けて計約4万平方メートルを
公園用地として1億3480万円で購入した。
購入地は市街化調整区域内の保安林である。
・鑑定価格の10.8倍で購入-生駒市土地公社(2007.4.07 奈良新聞)
・前生駒市長宅を捜索-用地買収で背任容疑  (2007.4.11 奈良新聞)
・不動産鑑定士を逮捕-生駒市の用地取得背任  (2007.4.12 奈良新聞)

 T容疑者は県不動産鑑定士協会の正規会員で、昭和51年4月に入会。奈良市内で開業している。同協会はT容疑者の逮捕を受け、懲戒処分を検討する方針。綱紀委員会に諮って調査し、その後、懲戒委員会に諮り、戒告か会員権の停止(1年以上)、除名処分のいずれかを決める。

・“法外鑑定”事前に入手-生駒市用地取得背任(2007.4.13:奈良新聞)
・計画表明直後「売って」-生駒市の用地売買で建設会社(2007.4.13:奈良新聞)
・近鉄が2.7倍で山林売却-生駒市背任  (2007.4.18 奈良新聞)

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