GWも終わる

 4/28から5/06まで休んでいた。途中で半日ほど郵便受けと新聞受けの整理に事務所に出たが後は全休である。九連休のあいだは基本的に晴耕雨読で過ごしたから、今日は身体の節々が痛い。


『GWの家族』
 九連休のあいだ親元で静養するはずであった次男は、4/27の夜に帰省し5/01の早朝に島へ戻っていった。岐阜での三日間も静養と云うよりは旧交をあたためるのに忙しかったようである。考えてみれば当たり前の話で、二十代も半ばを過ぎているのだから、不意の入院で廻りにかけた負担を少しでも早く取り戻したいと考えたのだろうと思います。いわば社会人としての義務とか責任というものを自覚したのであろうと、茫猿は自分を納得させています。
 長男は自身のブログで見る限り、ホモ・ルーデンスとして九連休を満喫したようだ。ホモ・ルーデンスでなく、ましてホモ・サピエンスでもなく、ホモ・キリギリスになりはしないかと茫猿は気懸かりなのである。
『GWの茫猿』
 晴耕雨読とはいっても、農耕に勤しんだのではない。時折、記事に出てくる茅屋の藪を掃除していた。エンジン付き草刈機で土手や藪の下草を刈り、ここ数年さぼっていた藪の木々の下枝を落とし、混み合ったいるところは余分な木を伐採していた。斜面でエンジン機を振り回すのも、はしごに登って高いところの枝落としも、今やそうそう楽ではない年齢を感じさせられた数日である。 それでも刈り払ったり伐採した枝などを束ねて片付けると風のとおりがよくなり、木の下をわたってくる風がとても気持ちよく感じられるのである。緑陰清風というわけである。写真のように、この数年でずいぶんと溜まった落ち葉を池から掻き出す作業も行ったのである。

今の季節、片隅に咲く石楠花である。

同じくこの季節、木陰にひっそりと咲く可憐なシャガである。

『GWの読書』
 雨読のほうはたいしたものを読んではいない。乃南アサ:音道貴子シリーズを読みふけってお終いである。年齢三十チョイ過ぎ、背が高く(165cmくらいか)痩せぎすの頑張りや女刑事物語である。
凍える牙、鎖、花散る頃の殺人、嗤う闇、未練である。いずれも面白かった。
読み終わってからiNet検索で03年頃に天海祐希さん主演、大地康男さん助演のTVドラマが放映されていたと知った。読みながら描いていた音道刑事のイメージが天海さんそっくりなのに改めて驚いたものである。
 このところ茫猿の読書は女性作家のエンターティメント専門である。宮部みゆき、桐野夏生そして乃南アサさんである。桐野夏生さんの魂萌えも面白かった。総じて何が面白いかと云えば、女性作家が描く女性は男性作家とはおよそ異なる目線が感じられるところにある。同じ意味で男性の描き方も興味が深いので音道貴子を取り巻く男社会である刑事達の心のヒダや着ているものの崩れ方などに新しい目線を感じる。
『GWの感慨』
 標題は「GWも終わる」である。「GWは終わる」、「GWが終わる」どちらでもいいようであるが、何となく他人事に見えるような気がして「GWも終わる」としてみた。年々そういう感じが強くなっている年中行事が幾つかあるのだが、今やGWも他人事である。

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