WAJIMA070508

 先ほど届いた一枚の葉書をスキャニングして掲載する。見ようによっては「自慢げにと見える」だろうが、決してそんな気はない。マッ、どう見ようと読もうと読者の御勝手だけれど。


 輪島市長からの礼状である。三月末だか四月初めだかに僅かな見舞金を郵便局から送った、そのお礼状である。多分郵便為替の送り主住所氏名を輪島市でデータファイル化して礼状を発信されたのであろう。
「礼状の表」

「礼状の本文」

 発信者の方ではお手間なことだろうが、こうして礼状を頂くと嬉しくなるし有り難いことだ、アァ届いたのだなとホットもする。何よりもこうして茫猿と被災地が少しでもつながったような感じがある。この一手間が新しい輪につながる気もする。
 そしてもう一つ思ったことがある。この礼状発信のための宛先ファイル作りこそボランテイアの出番ではなかろうかということである。被災地と支援者とを結ぶ架け橋になるということである。茫猿の宛名ファイルが善意のボランテイアの手になっていれば一番嬉しいことである。
 宛名ファイルに関わる問題は個人情報保護との関連で様々な波紋を描いている。この宛名ファイルにしても郵便局から提供を受ければ手間は省けるだろうが、この時節そうもゆくまい。あしなが育英会では奨学金支給対象者名簿が入手できず、奨学金支給に関わる情報を学生・生徒にすばやく提供できなくて困っているそうである。
 話変わって、フランス大統領選挙である。
トリコロール(Tricolore, フランス国旗・三色の意)のジレンマみたいな様相である。右派国民運動連合のサルコジ候補(当選)はフランス国旗の青(自由)を目標とし、左派社会党ロワイヤル候補は白(平等)を目標としたようである。激戦の後では、赤の博愛(友愛)が両者にとって共通のテーマとなったようだ。自由・平等・博愛は格差が指摘される日本にとっても重要な政治テーマなのである。博愛を基礎にして自由と平等のバランスを取ってゆくというのが政治のテーマなのだと考える。
 それにしてもフランスでは移民の子が女性候補を僅差で破って大統領に当選し、アメリカではこれも女性候補とアフリカ系移民子弟の候補が民主党大統領候補争いにしのぎを削っている。それに比べて日本では、永住者に被選挙権はおろか選挙権さえ与えようとしない。しばらく前には、その出自を水面下で囁かれて自殺に追い込まれた国会議員もいた。比較しても詮無いこととは思えるが、それでもなんともはやと云わざるを得ない。

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