先ほど届いた 2007年6月22日発行(社)日本不動産鑑定協会 メールマガジンは、定例総会後に開催された理事会における「委員会規程改正(平成19年6月19日理事会一部改正)」を伝えている。
当該改正は、情報安全活用委員会の設置に関わるものである。 この件は昨年度末(2007/01)に新設された「情報通信技術特別委員会」と従来から存在する「資料委員会」を合体して「情報安全活用委員会」を設けるものである。新スキームの全国展開や地価公示のオンライン化推進等に合わせて、新しい革袋に新しい酒を入れようとするものである。所掌する事項は次のとおりである。
1.資料の収集、管理及び閲覧に関する事項。
2.不動産の鑑定評価に係る情報の収集、活用に関する事項。
3.鑑定評価業務への電子ネットワーク活用に関する事項。
『鄙からの発信』が今まで述べてきた、電子ネットワーク構築並びに活用という鑑定業界のインフラストラクチャー(infrastructure)に関する事項と、「資料の収集、管理及び閲覧並びに鑑定評価に係る情報の収集、活用」という鑑定評価のファンダメンタルに関わる部分を所掌する訳である。委員長人事についての情報は未だ得ていないが、なまじっかな方では務まらないというか、活躍しすぎても困るし動かなさすぎても困るのである。
どういうことかと云えば、コンピュータ、デジタル処理、インターネットなどと云うものは日進月歩、秒進時歩であり常に変化の過程にある。昨年の検討結果が今年も妥当とはいえない。とは云いながら変化を常に追い求めるのは安定性を欠くこととなり思わぬトラブルの発生も予想されるから、決して上策とはいえないだろう。絶え間ない更新とシステムの安定的維持という背反する二項の絶妙なバランス感覚が求められる。
いわば泰然自若&君子豹変が望まれる訳であり、保守安定指向派と更新改革指向派とのあいだで絶え間ない議論や緊張関係が望ましいのである。鑑定協会がどちらか一方に傾けば、そこに得られる結果は決して好ましいものにはならないであろう。そこでは退嬰に陥るか、累卵の危機に瀕するかということである。新任の委員長氏には硬軟とり混ぜた巧妙かつ大胆な舵取りが期待されるのである。
・・・・・・いつもの蛇足である。・・・・・
情報安全活用委員会の略称は?と考えてみた。
・情安委:ワケ有りっぽくて、イマイチか!!
・情活委:何がなんだかわかんない!!
・報安委:公安委員会みたいでイガイといいかも!!
・安活委:地方競馬から中央に移籍した騎手にいた。
コレデドウダ!!!
【情全委】、上善如水に通じるし、情の全ったきこととも読める。
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