止揚 はばたきの集い

 昨日は止揚学園の記念すべき一日であった。今から35年前に知能に重い障害をもつ人たちの悲しみや喜び、苦しみや幸せ、生命の尊さや目に見えないものの大切さを、多くの人に伝え、共に歩んでゆこうと願い、熱い思いをもって創刊された季刊誌「止揚」の百号発刊記念日:「止揚 はばたきの集い」開催日であった。


『止揚 はばたきの集い:プログラム』
日時 2007年7月2日 午前10時より午後3時まで
午前 記念式
午後 小林道夫氏のピアノ演奏会
小林道夫氏は湯布院在住の音楽家で、長年にわたる止揚学園支援者のお一人です。「小林 道夫 (ピアノ/チェンバロ) ~ アーティスト情報」
 詳しい当日の記事はおいおいに掲載してまいります。先ずは当日出席できなかった全国の止揚ファンのために、写真を掲載します。ところで「見えないものを」は、冊子止揚と止揚学園の永遠のテーマである。当日の福井先生の講話のなかでも何度も取り上げられたし、司会者が冒頭に朗読した聖書の一節も「見えないものを」である。

聖書 コリント人への第二の手紙 第4章16節~18節
だから、わたしたちは落胆しない。たといわたしたちの
外なる人は滅びても、内なる人は日ごとに新しく
されていく。 なぜなら、このしばらくの軽い患難は
働いて、永遠の重い栄光を、あふれるばかりに
わたしたちに 得させるからである。
わたしたちは、見えるものにではなく、見えないものに
目を注ぐ。 見えるものは一時的であり、見えない
ものは永遠につづくのである。

多くの出席者が利用したJR能登川駅は一年前に新装改築された。皆が降りたつ午前十時頃は前夜からの雨も上がっていて、曇りながら涼しい天候だった

能登川駅でお迎え頂いた学園のスタッフと当日応援の支援者。

各地から集まった人々をお迎えする看板と学園正面

講話をされる福井達雨先生。
朝、お目にかかった時に、「よく、いらっしゃいました。」と茫猿と握手しながら、「実は準備が忙しくて4時間しか寝てないのですよ。この学園のみんなは本当にひとづかいが荒いのだから!!」と、とても嬉しそうに楽しそうにボヤイテおられました。「先生、それだけボヤケレバ大丈夫です。お元気そうで何よりです。」と茫猿はお返ししておきました。

多くの参会者で満席の止揚学園おがたホール

司会者を務める学園のスタッフと前奏「弱いことって、すてきやなあ」を唄う止揚シスターズ。止揚シスターズについては【こちら】へ

「ゆっくり歩こうなあ」を唄う止揚シスターズ

御礼のことばを述べる学園生代表

同じく御礼を述べる学園生代表

創刊号から百号までの編集に関わってきた冊子止揚編集長・渋谷さん。
次は二百号を目指して頑張って下さい。皆が期待しています。

午後のプログラムは小林道夫先生の記念ピアノ演奏会です。

実は小林先生の演奏はノーギャラだそうです。当日の出席者から会費をいただき、それを学園の事業にあてて下さいという趣旨のいわばチャリティーコンサートでした。コンサートの御礼に園生からタイル画を受け取られ、満面の笑みを浮かべられた小林先生です。

昼食時の飲み物売店です。これを当て込んでJR利用で出席した茫猿もビールを頂きました。おかげでバッハの演奏が眠くてたまらなかったのはご愛敬。
昼食は米原井筒の鴨ローストと白おこわがメインのお弁当「湖北のおはなし」でした。集まった皆さんや止揚のスタッフの方々と談笑しながら頂くお弁当はとても美味しく楽しい食事でした。

学園おがたホールの一隅に掲げられている亡くなった園生や、親御さんや関係者の御遺影です。井伊文子様やウイリアム・メレル・ヴォーリズさんも今日の盛況をお祝いされているようです。
「止揚学園と井伊文子様」については【こちら】へ。

福井先生や学園の皆さんの見送りを受けて、笑顔で帰途につく皆さん。

当日の学園全景、(中庭より)

当日の学園風景(園生がそだてる野菜畑ごしに)

園庭の一隅にあってお亡くなりになった園生やそのご両親方が眠る納骨堂

主棟の屋根に飾られている学園のシンボル赤とんぼです。大きさは隣の避雷針と比べて下さい。なぜに赤とんぼかと云えば、学園の主題歌ともいえる「子どもの笑顔を消さないで」の第一節に赤とんぼが唄われているからです。

子供たちは わらってます
友だちと 赤とんぼ
おっかけた すばらしい日々があるから
誰も この喜び うばえはしない
誰も この幸せ とめることはできない
(子どもの笑顔を消さないで より)

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