茶どころ、茶碗どころ 岐阜には、粋人在りなのです。 ご本人曰わく、岐阜人ではなく「東美濃人(ひがしみのびと)」を自称されますれれど、畏友陶好氏より、士協会WANを通じて、粋な賀状が届きましたので、ご披露します。
実は、届いた賀状を茫猿が称賛しましたところ、愛蔵品の数々をWeb展示して頂きましたので、『鄙からの発信』読者の皆様にも転載してお目にかけたいとお願いしましたら、陶好氏よりのご快諾を頂戴しましたので掲載します。
なお、写真をご覧になってお判りかと存じますが、陶好氏はカメラの技量も並の鑑定士ではございません。 風の噂では彼の手にかかれば荒れ野も寂び風情溢れ、廃屋も侘びの庵に変じるとか!
まず最初は賀状です。
「波濤之鶴」に肖って「夢之彩」の世界に到る今年でありますように!
とのコメント付きです。
『以下のキャプションは、いずれも陶好氏ご本人のコメントです。』
次いで、梅に雪の風情
初雪がしばしの風情を加えて舞っていました。
風花に薫る梅の風情が好ましいと、取って置きの三梅を呈上いたします。
そこで、波濤之鶴に対する亀さんはと催促したら、
さすがに亀そのものの茶碗は持ち合わせませんが、玳玻盞(たいひさん:亀の甲羅)なら、 本歌の天目と和風があります。
続いて松竹梅です。
松竹梅も既に揃えております。
「茜地松葉」・「竹林月夜」・「(織部)白梅」です。
※「竹林月夜」は昨年お披露目で、歌会の勅題「月」に因み、
杜甫の「月夜」&「客至」から想を得ている。)
さて、どんじりに控えしは、言わずと知れたこと、十干十二支この春の歳干支:子様とは俺のこと。
めでた(愛でた)尽くしも、 干支の美濃唐津茶碗でひとまず閉演とします。
Web展示は如何でしたか、バーチャル展示ですから、破損、盗難の怖れなく、したがって保険も無用です。 しかも、半永久展示が可能なのです。REA-NET 万々歳と申したら、こじつけが過ぎましょうか!
鑑定団に申し込んだらなどという野暮な話は、百年後のことにしましょう。茶碗などと云うものは、見て楽しければ千金、万金に値するものです。ほら、俗説に云うでしょう、『楽碗』と。
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