情報共有

 2000/10に掲載した記事の再掲です。今に通用すると云うよりも、今こそ読んで欲しいから再掲します。


『IT革命と情報共有』(2000年10月22日)より抜粋、
 私たちは、このままで、よろしいのでしょうか。真に、社会が求めるであろうニーズに応えてゆく努力を始めるときは、今ではないでしょうか。規制緩和の時代は、一面では資格者受難の時代であるとも云われます。
 それは既得権を保持し続けようとするからであり、既得権にこだわるからであります。社会のニーズがない資格が延命できる訳もなく、社会のニーズに応えられない資格もまた同様でしょう。
 では、なぜ情報公開や情報共有が進まないかと考えますと、それは変化に利益を見出さない人が多いこと、或いは変化は不利益である人が多いことに、原因するのだろうと考えます。
 情報を寡占することに自己の存在感を見出している人々もその範疇に該当するでしょう。勿論、いまだに多数いるキーボードアレルギーの人々も大きな阻害要因です。内閣の平均年齢が問われているように、鑑定協会役員の平均年齢も問われます。
・今の状態を維持して逃げ切れると考える人々・・団塊の世代以上。
・今の状態で推移すれば、負の遺産のみ残されると考える人々。・・・・すなわち小子化世代。
 鑑定業界にいる人々が、鑑定協会及び業界の現状と既得権とを最大限に活用して自分の人生を全うしようというのは、個人の合理的な行動としては正解なのだと容認します。
 しかし、鑑定業界全体としての環境適応という点を考えるならば、悲劇的な遅延をもたらしてしまうと考えます。個々の鑑定士の利害が、鑑定業界全体の危機的状況を招くと考えるのです。
 固評H21評価替の歳、REA-NET稼働の歳の始めに、過去を旅してみました。

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