金華山麓岐阜公園

 岐阜城から下ったあとは山麓の岐阜公園を散策したのである。昔だったらロープウエイなど使わずに七曲がり登山道か瞑想の路を辿って降りてきただろうが、城からロープウエイまでの石段坂道も右眼のセイで空足を踏みそうでおぼつかないから下りもロープウエイの世話になるのである。


 岐阜公園には織田信長居館跡、信長の庭跡、若き日の信長像などがあるほか、岐阜市歴史博物館、加藤栄三・東一記念美術館などが所在している。 公園のなかには明治35年創業の田楽茶屋むらせがある。いも田楽、豆腐田楽、味噌おでん、そして菜飯が名物なのである。

写真は味噌おでん定食である。おでんの具材は竹輪、蒟蒻、大根そして卵である。薄味に煮染められたそれらにやや甘口の三河八丁味噌たれがかけられている。このなかの卵については名古屋・千種の「つる軒」で教えてもらった食べ方がある。 卵を食べるのは最後にするのである。皿鉢のなかで卵を割りほぐして、残った味噌たれとまぶしてご飯にかけて食べるのである。今日もそうして食べてみた。かけたのは白飯でなく菜飯だったが、やはり美味しくいただけた。茫猿はやはり「ミソラー!」なのであろう。

 山麓には朱塗りの三重の塔がある。山頂の城と合わせて一枚の絵になる風情である。。

 岐阜城はRC4階建の再建城で、最上階からの360度の眺望以外に、外見はともかく屋内に何の風情もないけれど、なかは資料館となっている。(入城料200円)

 公園内に立地する老舗旅館萬松館の茅葺門である。この界隈の旅館料亭の庭は、萬松館も後楽荘もキンカも皆金華山を借景としている。

 手許に残っていた切符

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