さてそれから、イサムノグチ美術館を出た茫猿一行は、夕暮れ迫る栗林公園に出かけたのである。次男に聞けば、二十年近くも前に来た記憶があるという、親父はさっぱり憶えていないものの、息子の記憶を作っておいて佳かったなと思うのである。(08.04.08:PM4:00)
夕暮れどきで逆光なのがちと惜しいが、定番、栗林公園の雄大な眺めである。地元では水戸・偕楽園、金沢・兼六園、岡山・後楽園をしのぐ天下の名園とも言うそうであるが、さもありなん、水戸ご老公の兄、松平頼重公が築く大名庭園なのである。
池の鯉である。陋屋の古池の鯉はいなくなってから、もう何年になるか。
みごとな松のオブジェである。こんな甲羅を経た松が百本はある。数百本以上かもしれない。手入れの大変さを思うのだが、同時に風や雪が少ない地なればこそとも思うのである。
これまたみごとな楠である。丘の上に凛と独り立ち、夕映えのなか今や新芽を吹くのである。
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