今朝(6/23)、自宅から現場へ直行して、農家風に言えば茶前の仕事をしてきた。その折りに現場近くで見かけた風景である。
取り立てて何ということもない風景である。農家や農地(畑)や一般的な住宅(地価公示風に言えば、低層戸建住宅)などが混在する、都市近郊の旧来からの集落地域である。200mもゆけば、幹線街路沿いにパチンコ店や飲食店やコンビニや量販店が並んでいる。
幅3m強の細道の先に、お寺の本堂が見える、両側は農家の垣根である。垣根越しにたわわに稔った枇杷の実が見える。手をふれれば届く枇杷は、持ち主も収穫しないのか、道に落果して通る車に踏まれている。
そんな、なんということもない風景であるが、ありふれた閑かな風景だからこそ、この数日波立った鄙の堂守の気持ちもなごんでくる。遠い昔に、田植えの頃のお八つは枇杷の実だった。学校が休みだったり、当時は手伝いをするための農繁期休暇もあったから、お八つの時間になると、親や結いの人たちのお八つにと、井戸で冷えている麦茶の薬缶と庭先の木からもいだ枇杷の実を持って、離れた田圃まで運んだものです。
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