南三陸の秋を訪ね、次いでNSDI-PTの企画SI選定を終えて、鄙の陋屋に戻りますと、其処にも錦秋の気配が深まっていました。
例年は色づく頃には実を落とすことがおおい我が茫庭の老柿樹が、この秋はどうしたことか、たわわに稔っています。 成り納めなのだろうかと、我が身にことよせて見入ってしまいます。
「 老樹の ちから絞るかや 神無月 」(鄙の堂守)
東京から陋屋へ帰りました夜半に、気配濃く漂っていたのは、この金木犀でした。 見上げれば頂天に上弦月が輝いていました。 NSDI-PTもハザードは多いものの、11/21が少しずつ見えつつあります。 あと一ヶ月余できることを為した後は流れに委ねようと思い定めつつあるこの頃です。
来る錦秋と過ぎ去った晩夏が同居する茫庭です。 秘やかな茶花が咲き、命もやした骸蝉が茶の木にとまっていました。
「 ふと見れば 巡る月日に蝉逝き 茶花咲く 」
春に掲載した、鄙の堂守秘かに自慢の桜も、赤く染まりつつあります。
秋は祭りの季節です。 鄙の鎮守も今宵の祭りを控えて、幟を立て百八灯の紅丸を飾り、三基の屋形には祭礼提灯を美々しく下げています。
日頃はひっそりと閑まっている本殿も、今日は扉を開き御供えを受けています。 茫猿も今日を迎えるお礼を申し上げたことです。
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