I’ll do my best

 昨夜というか今明暁、深夜TVを見るともなくかけ流していたら、NHK「英語でしゃべらナイト」の再放送を流していた。 

 世界を襲った金融危機。この逆境をいったいどう乗り切る?!ということで訪ねたのはソニー初の外国人会長ハワード・ストリンガー氏。
 ストリンガー会長は、3年前不振にあえいでいたソニーで改革を断行し、業績のV字回復を遂げた中心人物。「クロスカルチャーエグゼクティブ」の愛称を持つ異文化交流の達人として、屈強な外見からは想像しがたい茶目っ気たっぷりの人柄でグループを牽引する。(NHK英語でしゃべらないナイト・アーカイブサイトより抜粋引用)


 さすがSONYが選んだ初の外国人会長ストリンガー氏である。 そのSONY会長とのインタビューの中で、心に残ったフレーズが幾つかあるので、引用紹介する。
Profits and staff are both important.
The balance depends on the situation.
「利益も社員も重要 状況に応じたバランスを」というのであるが、トヨタ、キャノン、ニッサン、パナソニックが我先と始めている期間職員や派遣職員切捨てを、SONYはどうするのか注目していたい。
Abandon preconceptions and learn from global customers.
「思いこみを捨て世界のお客に学べ」という、所変われば品変わるという。同じ種類の音響機器でも欧州ではデザインが重視され、アラブではウエイトが重視され、インドでは高温域の伸びと音量が重視されるという。
Smile! Business should be fun!
「ビジネスの場にこそ笑顔を」、日本人は職場では生真面目で笑顔に乏しいが、居酒屋では店全体が笑いに包まれるとストリンガー氏はいう。オフビジネスでの笑顔をオンビジネスでもというわけである。  生真面目さは悪いことではないが、生真面目だけでは息が詰まるのも否めないことであろう。
Experience cultural differences for yourself.
「文化の違いは肌で知れ」 云うまでもないことであるが、 違いの存在を認めること、他者の存在を容認することから付き合いも文化も始まると思える。 偏狭に違いを排除する文化からは何も生まれないだろうと思う。
The secret to success: stay young at heart.
「成功の鍵は心の若さ」 成功に何が必要かと云えば、様々なものが挙げられようが、先ずは挑戦することであろうし、挑戦する心は若さだろうと思われる。
 言い古された詩ではあるけれど、サミュエル・ウルマン曰く 「人は信念と共に若く、疑惑と共に老いる  人は自信と共に若く、恐怖と共に老いる  希望ある限り若く、失望と共に朽ちる 」
歳を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに老いが来る。 剛毅な挑戦心、小児のごとき探求心、明日への歓喜と興味がある限り人は老いない。
Life is a battle: enjoy the fight!
「人生はいつも戦い 戦いを楽しめ」 戦いとは何だろうかといえば、やはり未知への挑戦と云うことであろう。 明日は今日とは違う。今日の延長でもなければ昨日の復習でも無かろう、やはり新しい日々なのであり、未だ見ぬ日々なのであろう。 これらの日々を喜びの心で迎えるかどうかということなのだろう。 その楽しむ心を持ち続けるということが我と我が身の戦いなのだろう。
 インタビューを終わって、「Life is a battle: enjoy the fight!」と会長から云われたのを受けて、記者が「Yes I’m fight.」と答えたのだが、これは間違いだそうで、正しくは「 I’ll do my best.」と答えるのだそうだ。 「 ベストを尽くします。」 やるだけやると云うことなのだろう。
「Abandon preconceptions:先入観を排し」、「Young at heart」で、「Smile」を忘れずに、「Enjoy the fight」そして「Do my best」ということなのであろうと思わされた。 何のことかといえば、これからの茫猿自身の生き方というか処し方というか、生活スタイルについてである。 茫猿流に云えば「普通という枠に流されず、何でも見てやろうやってやろうと好奇心高く、明るく楽しもう。」である。 自らが楽しくなければ、周りも楽しくならない。 まずは明るく楽しくである。

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