潮騒と十字星(2)

 翌日(08/12/21:日) 天候:曇り時々晴れ、時々雨そして晴れ
朝食も早々にすませて早速にクルージングツアーに出かける組、エステ・スパに出かける組を見送り、前夜までの疲れが残る堂守はホテルのプールサイドで独り潮風に身をまかせていました。 ガイドなどの話によれば、今年の前半は順調に増えていた観光客が秋以降は減り始め、最近は暇な状況で、観光以外にとりたてて産業のないバリ島は来年はどうなるか心配なのだと言っていました。


 プールサイドも閑散としていて、デッキチェアも半分以上が座る人なく、観光客よりもスタッフの数の方が多いくらいでした。 バリ島は日本人客も多いそうですが、何よりオーストラリア人、東南アジアの華僑関係それに欧米人が多いそうですが、いずれも減っているようです。 独り円高の日本人が増えていてもよいのですが、宿泊したホテル(ソフィテル・スミニャック・バリ)も閑散というほどではないのですが日本人の姿もほとんどなく、お陰様で滞在客としては悠然と過ごさせて頂きました。
 
 ホテルの緑濃い中庭では、名も知らぬ鳥が朝早くから声高くさえずり、ムササビのような小動物が椰子の木から木へと飛び移っています。

 人影が少なく、ゆったりと泳げる午前中のプールです。

 プールサイドの女性像です。 女性像の横はジャグジーになっていますが、浸っている人はあまり居ません。 同伴する女性の視線が怖いのでしょう。

 プールサイドでは食事が取れます。 堂守は昼食や軽食を四、五度とりましたが、デッキチェアに置いてある小旗を上げると直ぐにスタッフがやってきてオーダーを聞き、飲み物と軽食を運んできてくれますから、束の間のセレブ気分が味わえたことです。

 先に述べた事情もあるのでしょうし、クリスマス前ということもあるのでしょう、人影の無い浜です。 浜辺に置かれているデッキチェアはレンタルです。 最初知らずに、インド洋を眺めるに絶好と思って座った堂守は何処からともなく現れた現地人オーナーに※万ルピアを請求されて、有料ならばホテルのチェアに戻ろうと立ち上がったことです。

 ホテル前の浜はパブリックですが、ホテルのプールサイドとの間は遮るものは何もありません。ガードマンが立っているだけです。 物売りもガードマンが立っている見えないラインからは入ってきません。

 宿泊先は三階建のプチホテルですからブランド系ホテルの豪華さや威圧感はありませんが、なかでエレベータタワーが展望型でその外装が伝統建築仕様でした。

 物売りはホテル敷地には入ってきませんが、なかで一人だけプールサイドの木陰でバリ伝統絵画を販売していました。 とはいっても声をかけるでなく、見入っていても微笑んでいるだけです。お値段は正確に覚えていませんが、500,000rp(¥5,000)前後だったと記憶します。

 プールサイドの芝生庭には、こんな像が立っていました。 猿のようでいて猿でなく、尾には鉤がありパンツもはいています。何かの謂われはあるのでしょうが。

 ロビーのクリスマスツリー飾りです。 バリ島は大半の人がヒンドゥー信者ですから、町中も含めてクリスマス飾りは控えめのようです。 ツリーの先二階フロアの角にはヒンドゥー彫像の装飾が見えます。

 12/23からはスタッフもクリスマス衣装です。

 プールサイドでは、サンタがプレゼントを配っていました。赤道直下のクリスマスですが、サンタに扮したスタッフは暑くて大変だろうなと同情できます。(12/24)

 伝統的な置物の前にも小さなツリーが飾られています。

「では、また明日。 Selamat tidur そして、ありがとう。 Terima kasih 」

関連の記事


カテゴリー: 只管打座の日々, 茫猿の旅日記 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください