非正規労働とは何ぞや!?

 常夏のバリ島から寒風吹きすさぶ日本に帰ってきて、浮かれる歳末気分など何処にもない茫猿の身と心です。 年明けまで南の島巡りを続けている息子夫婦の来たる年の明け暮れを思えば、来年は希望が見える歳になってほしいと考えるのは独り茫猿だけではないでしょう。


 そんな折りもおり、白川勝彦氏のBlogに標題のエントリーが掲載されました。
労働に正規と非正規の区別を付ける意味が何処にあるのか、働く側にとっては日雇いも常雇いも働くことに何ら変わりなく、正規・非正規は雇用者側の勝手な都合の良い理屈なのであろうと思います。 茫猿が知る日雇いとは、明文化されていようといまいと「雨降る日は休み、晴れの日仕事」というだけのことであり、給与は日給であっても常雇用に変わりなく、一方的に雇用者側の都合で暗黙の了解事項である(慣行的)継続雇用契約(雇用形態)を打ち切ってよいとものではなかろうと考えます。
 大局観というものが経営者にあれば、今回のような非人情的雇用契約打ち切りを行えば、景況回復時に熟練した再雇用希望者は現れないであろうと考えはしないのでしょうか。 人との雇用契約や暗黙の絆や企業への求心力といったものを、機械設備の利用と同じように考えるTヨタやCノンはあまりにも近視眼的経営と言ってもよいのではないでしょうか。 それがグローバル型経営であり、新自由主義市場経済原理経営であるのならば、企業の社会的責任や存在意義は何処に求めたらよいのであろうとか思います。
 白川勝彦氏の「非正規労働とは何ぞや!?」エントリーに、全面的に同意します。 今の日本にこそ彼のような政治家が求められるのでしょうが、彼はもはや永田町政治の世界には戻る気はないのでしょうか。 小選挙区制に変わっても、地盤、看板、鞄優先の永田町は何も変わらず、三バン優位の血縁相続制度がまかり通る永田町と、それを相も変わらず支持する日本社会というものの業の深さを思わされます。 政界こそ『一期最大4年の非正規雇用(期間契約雇用)形態』であるべきでしょうに。

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非正規労働とは何ぞや!? への2件のフィードバック

  1. 福田勝法 のコメント:

    無事の帰国、お疲れ様でした。企業(経済強者)にとってだけの経済合理性が優先しており、この国独特の和、譲り合い、分け合いの精神は何処に行ってしまったのでしょうか。白川氏は、小生も心酔しており、白川氏の政界復帰を望む、S県の勝手連の代表です。バリの情報、2年後のPPCインドネシア大会の予備知識として、ありがたく拝読しております。

  2. 茫猿 のコメント:

    コメント有り難うございます。 二年後のPPCはインドネシア開催ですか! 二年も先のことは判りませんが、体力と気力が残っていれば、是非にも再訪したい彼の地です。

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