公益法人化等Ⅲ 

 「公益法人改革と連合会移行」記事を掲載してから一週間が経過しました。 REA-DATAにも関連記事を配信しましたが、特段の反応やコメントはよせられていません。 そんな中で数少ないながらも、お電話やメールをいただきましたので紹介します。


《電話A・西日本の某士協会役員氏》
 特例民法法人となった士協会の公益法人化移行に際して、「固定資産税評価」を定款公益目的事業に掲載することについては賛否が二分されると思います。 現状は会員の固評の受託状況に大きな差がありますから、現状維持派と、この際に固評受託を士協会に一本化して機会均等化を図ろうとする派との間に別れると思います。 その後のことは、とても判りません。
《電話B・近県の鑑定士》
 固評問題をどのように扱うか混乱と紛糾は避けられないと思います。 でも、混乱し紛糾することにより積年の弊を一掃することが期待されるし、そこから新しい士協会が産み出されることを期待したいと思います。 特に将来ある若手会員が自ら悩み研究し、リードしてゆくことを期待します。
《メールC・鑑定協会役員氏》
 いろいろと詳細不明な点が多く、企画委員会の取り纏めは議論を進めるために「たたき台」として纏められたもので、内容が大きく変わることが十分にあると認識しています。(多くの役員氏も同様と思います。)
 (茫猿の)ご意見に関しては、多くの点で賛同できる反面、前提として考えておられることが、果たしてそうなのかと思われる部分も多くあるように思います。
 多くの者が、二者択一なら公益法人を選んだ方がよいと思っていますが、連合会については県単位なのか、地域単位なのか、連合会になっても重層会員とすべきか等、根本的なことで異論を聞きます。 ここは今後じっくりと議論して決めたほうが良いと思います。
公益法人等の改革について》 行政改革推進本部事務局
 茫猿の考え方は「電話B氏」に近いのである。 《茫猿自身も含めて》既に耐用年数を満了しつつあり、既得権にどっぷりと浸かっている古参会員に多くを期待するのは無理があろうというものである。 古参会員は様々な利害関係や縁故や思惑などの人間関係に絡め取られているものである。 ここは、将来の業界を背負って立つであろうし、士協会の在り方そのものに自らの将来も懸かっている、三十代四十代の若手会員の自覚と見識と働きに期待したいと考えるのである。
『追記』
 『鄙からの発信』アーカイブより、関連する過去のエントリーうち、主なものを表示しておきます。
「名は体を表すか」(07.8.5)
「本会、そして無関心」(07.8.8)
「既成事実化?」(07.8.27)
「制度改革対応方針-1」(07.8.29)
「制度改革対応方針-2」(07.8.30)
「公益法人改革の陥穽」(07.09.25)
「忍び寄る危機」(07.10.15)
「公益法人改革:読者のお尋ね」(08.07.20)
「公益法人改革&連合会化の要件」(08.11.21)
「公益法人改革&連合会移行」(09.1.9)

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