NSDI-PT・β版公開:4/4

 昨日、読者のお一人から、貴重なご意見並びにご提案を頂きました。 同時に小生の意図が正確に伝わっていないのではとも感じましたので、整理して記事にします。添付する工程表と併せて御覧下さい。 (09.02.26作成)


「読者A氏よりの御質問」
 せっかく、次期事業計画と予算案を立案して委員会承認を申請し、さらに理事会、次いで協会総会の承認を得ようとしている時に、なぜしばらく待てないのか、手順を踏みつつある時に混乱を生じると思うし、貴兄の意図が理解できない。
「茫猿の整理」
 総会承認を待つことは、地価公示作業との整合性を得る観点から、試験施行の開始は10年07月以降になります。09/07までの4ヶ月間に実施できることがあるとすれば模索したい。そのことにより、NSDI-PT本来の事業目的を周知し、運用ノウハウを積み重ねることが可能と考えました。  時は金なりと考えましたが、拙速を尊ぶか巧遅を尊ぶかという各々の人生観に係わる命題は残されたままです。
「読者A氏よりの御質問」
 事例の位置設定や二枚目の作成はともかくとして、事例所在地のデジタル地図閲覧・試行はサーバの設定やセキュリテイ確保の観点から問題が多い。
「茫猿の整理」
 筆者は以下のように考えています。 【工程表を開く】
(業務工程A)
 オンラインで事例位置をデジタル地図に設定し、当該図面を取得した後に、事例カード二枚目を作成する。 作業で取得した座標データは評価員PCに暫定的に保管する。
(業務工程B)
 位置座標をサーバに保存し、多数の事例位置をオンライン地図で閲覧に供する。
※このB工程は、検討すべき課題が多いというよりも、サーバ設置や負荷の軽減などのハード的整備や、セキュリテイ確保というソフト的整備に関わる様々な内部調整等が必要でしょう。
 その意味からは、事例位置設定と事例カード二枚目作成までの「位置設定業務・工程A」と、「閲覧等業務・工程B」は、全く別の業務として切り分けるべきと考えます。
とうぜんのことながら、09/07開始業務は(A)業務に限定されるであろうと考えます。その後は、総会承認等を待って、(B)業務の検討に着手し、時期の明言はできませんが、09年10月くらいを目途に分科会あるいは士協会内での閲覧が可能な状況が実現できればよいと考えます。また、同時並行して本格運用版が構築されるものと考えます。 次期運用版の構築仕様は全くの白紙状態です。
(注)1.取得座標データ
 せっかく作成された事例の地図座標データは評価員PCに保存しておいて、利用可能になった時点でサーバに集約すれば良かろうと考えられます。 このあたりを図示すれば添付別表のように考えます。
(注)2.基盤地図
 地理院地図の利用は現時点で何ら問題ありませんが、ゼンリンやグーグル地図の利用は成果物(事例二枚目)の納品等の関連から著作権処理という課題が残ります。 この点も09/07以降の検討課題です。
(注)3.データ受け渡し
 悉皆調査や地価公示作業等で得られた、「jirei10.テキストデータ」を評価員PCにインポートして、地理院オンライン地図から地図座標データを取得すること、並びに事例二枚目を作成する業務用のソフトを作成し、士協会にオンライン配布するという業務が第一段階。即ち、業務工程Aです。
 この段階では設定地図閲覧にインターネットを利用しますが、座標データはクライアントPCに暫定的に保存され、事例二枚目データ(PDFまたはTIFデータ)はREA-DATAを経由して分科会会員に配布されることにより共同利活用されます。 以後のモデル構築(業務工程B)は09/07以降の事業課題と考えております。
(注)4.事業化の可否
 A工程の事業化にしましても、参加士協会が現れるか、開発業者の工費積算額等の多寡など、不透明な課題は依然として残されており、実施の可否は不明です。
(注)5.工程表【工程表を開く】
「茫猿自身の整理」《09.03.12追記》
 不遜は重々承知の上で申し上げれば、幾らかの不満は残すものの予定したβ版構築はほぼ終わりました。後は協会会員各位の理解と評価を待つのみです。 それもこれも多くの方々の支援と尽力の賜物です。 今は鄙に吹く一陣の風でありたいと願います。 自らの限界をわきまえて、消えゆくことも選択肢であると申せば、またまた不遜な奴と云われるのでしょうが。 《とまあ、これとても言わずもがなと云えば、まさにそのとおりなので、志村ケン流ならば”イインダヨ”であろうか。 合掌 》

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