宴のあと

 拙ログにて昨年末以来の身辺雑記をお読み頂いている読者は、おおよそのあらすじをご存じかと思いますが、親の務めとしてバリ島以来の仕上げを昨夕無事に果たすことができました。 異例づくめな一連の出来事でしたが、仕上げがよければ全て好し、そんな感慨にとらわれています。 赤城山麓からお越しいただいた先様のご両親を信長の旧跡、金華山と岐阜城にご案内し、山麓の老舗茶店”むらせ”にてみそ田楽や菜めしの軽食を差し上げた後、折しも満開の鵜飼桜を眺めてからJR岐阜駅にお送りしたところです。


 昨夕の宴は、宴と云うには恥ずかしいほどのささやかな小宴でございましたが、柔らかで和やかな雰囲気が漂う暖かい席だったと自画自賛しております。 手作りの宴席でしたから、開宴間際まで何やかやと手違いやら行き違いがあり、冷や汗をかきましたが、それでもご参会の皆さんにはご満足していただけたのではなかろうかと、今は思っています。
 冒頭に茫猿が挨拶を申し上げたのですが、末席の息子から”マキ”(早く終われと云う合図)が入ったことや、乾杯の音頭をお願いしたM氏には事前にお願いすることを迂闊にも忘れてしまい、突然のご指名となって慌てさせてしまったこと、お開きの折に集合写真を撮る予定がこれも忘れてしまったことなど、数々の不行き届きはございましたものの、それもこれも皆ご愛敬でしょう。日にちが経つほどに好い思い出となるだろうと思っています。 今は肩の荷を一つ降ろした宴のあとの充足感と祭りのあとの虚脱感を楽しんでいます。
 写真はお土産にと用意しました匂袋薫籠のセットです。左が薬玉で右が髭籠です。 お持ち帰り頂いた方にお気に召していただいたか否かは判りませんが、茫猿としては選び抜いた結果ですから、せめて気持ちだけでも届いたら宜しかろうと思っているところです。
 
 蛇足の上に蛇々足ですが、宴席の目玉、シェフのカービングサービスによるローストビーフです。 お見苦しいのですが、茫猿が無い知恵を絞ったことですからお見逃し下さい。写真ではミディアムレアに見えますが、茫猿に配られた皿はミディアムウェルだったのは残念でしたが、相席の息子いわく、「美味しいレアの部分はお客様で、我々に配られる部分は端に近くなるから仕方ない」と諭されて、それもそうだと納得した始末です。
 
 こちらはバリ島でのケーキ入刀ならぬ、ローストポークの入刀です。 何となく嫁は楽しんで、息子の腰は引けてるように見えるのも愛敬です。(08.12.22撮影)
  

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