昨年末から続く長男に関わる一連の行事の仕上げとして、04/24から04/27にかけて上州路から磐城路に旅してきました。24日に岐阜を発ち、途中、上野国立博物館で阿修羅展に立ち寄ってから前橋で旧友に会い、その夜は高崎泊まり、翌25日は高崎にて長男の妻方親族との宴に出て伊香保温泉泊まり、26日は茫猿にとってこの旅のメインともいえる「三春瀧桜」とのご対面、その夜は磐梯熱海温泉泊まり、旅の最終日は喜多方の町を訪ねてから東北・東海道と新幹線を乗り継いで岐阜に戻りました。
岐阜を発つ時にはまだ青く小さかったカエデの実が、今朝は(04/28)こんなに色付いていました。 種を舞い散らせる時も近いのでしょう。
24日は東海道新幹線経由、上野で阿修羅展観賞、上野山緑陰の精養軒で昼食、上野から上越新幹線熊谷駅下車、高崎線に乗り換えて本庄駅下車、伊勢崎市にて用をたし、前橋に向かい30年も前に机を並べたT氏に久方ぶりにお会いして近況を語り合い、その後タクシーで高崎へ向かいその夜は高崎泊まり。
25日、高崎で宴の始まるまでの時間を、高崎から下仁田のあいだを往復する上信電鉄に乗ってきました。折良く銀河鉄道999電車に出会いました。車輌の内外ともに銀河鉄道キャラクターがペイントされているのです。写真は車輌の天井絵です。
時間の関係から上信電鉄は終点下仁田駅までは行けず、馬庭駅で折り返しましたが、馬庭駅の付近には馬庭念流道場が今もあるようです。 電車が折り返す待ち時間が40分以上あったのものの、雨模様のなか傘も持ち合わせていないので道場を訪ねることはできなかったのですが、時代小説に数多く登場する念流ゆかりの駅にて、しばしの想いを巡らせたことです。
高崎の駅に戻りますと、あしなが会の若者が雨の中、募金に声をからしていました。 僅かの募金を投函し、声をかけて写真を撮らせてもらいました。 この不況のなか母子家庭、父子家庭では学業を続けるのが難しい若者も多いと報じられています。 どんなにささやかでも、ひとりひとりができることから始めたいと思わされます。 《写真のお嬢さんたち、ご苦労様》
高崎の宴がお開きになってからは、高崎から上越線で渋川駅へ、駅からはタクシーで伊香保温泉へ向かいます。 石段の町伊香保ですが、雨模様ですから足元がおぼつかなくて石段巡りは程々にして伊香保の湯を楽しみました。
翌朝は快晴とまではゆきませんが晴れ、ただし上州風が強く肌寒い日でした。 長く裾を引く赤城山を眺めながらタクシーで渋川駅まで、渋川駅からは福島県三春駅までの乗車券を求めたのですが、上越新幹線大宮駅経由東北新幹線利用というコースにあきたらず、渋川-新前橋駅両毛線乗り換え、東北新幹線小山駅から東北新幹線経由郡山駅、郡山駅からは磐越東線にて三春駅という行程をたどりました。
赤城山を西から南へそして東へと巡る各駅停車の旅は土地土地の風情がわずかでも楽しめる、気儘暇々旅です。 両毛線には栃木駅(県名駅)、国定(忠治)駅、足利(足利学校)駅、桐生駅(わたらせ渓谷線の分岐駅)などがあるから、いつか途中下車もしたいところです。
ところで、両毛とは群馬県および栃木県を指す名称で、古くは毛の国といった両地方が上毛と下毛に分かれ、それぞれ上野、下野と表記されるようになったが、両地方を云う時は両毛と呼称するようである。 群馬県地方紙には上毛新聞というのがあるが、下毛新聞というのは存在しないようである。 《岐阜市には尻毛(湿気)という地名がある。》
さて三春駅そして瀧桜である。 瀧桜は既に葉桜となっているのは承知していたが、日本三大桜の次女(樹齢1500年?)根尾・薄墨桜の里近くにいる茫猿としては三女瀧桜(樹齢1000年?)に対面したかったのである。 ちなみに長女は山梨県北杜市の神代桜(樹齢2000年?)である。 三桜の樹齢はいずれも伝説である。切り倒さなければ年輪を数えることはできない。
花は散り果て葉桜となっていても、瀧のように枝垂れる枝振りはみごとである。地元の方の話によれば満開時には枝が地上すれすれまで下がるという。 幹周りも千年の歴史を思わせるが、幹の年古るさまは身贔屓を差し引いても、薄墨櫻がやや優るといえようか。
葉・瀧桜を眺めながら、郡山駅で買い求めた駅弁と缶ビールをいただいた茫猿とパートナーは、磐越東線及び磐越西線を経由してその夜の宿・磐梯熱海温泉に向かうのである。
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