都電荒川線

 6/17鑑定協会総会の翌日、協会事務局に立ち寄り若干の取材を行ったあと、茫猿は神谷町駅から地下鉄に乗り、三ノ輪橋に向かいました。 三ノ輪橋から早稲田まで、東京に残された唯一の都電・荒川線の乗客となる為です。


 地下鉄三ノ輪橋駅を降りて、下町の空気が色濃い三ノ輪橋駅まで数分の距離です。
 
 乗車したのは昭和31年製のプレートが付いている一両編成の電車です。駅のホームにはバラが咲いていました。 平日の昼前後という時間帯もあるのだろうが、乗客は圧倒的に高齢者が多い。 ほとんど家の軒先から乗車して病院やスーパーや公園に行くのであろうが、駅間隔も短いし、ゆっくりと乗降客を待っているし、バリアフリーだし、高齢者や障害者に優しい乗り物です。
 
 電車の運転席です。チンチンという音もカーブの多い線路のキシミ音も、みな懐かしいです。先日乗り損ねた京都・北野電車(展示運転)や、まだ乗ったことのない各地の路面電車を訪ねたいものです。
 
 都電とは云うものの下町の家並みを縫うように専用線路を走っており、一般道を走る区間はそれほど長くはありません。その数少ない一般道走行区間です、飛鳥山付近だったと記憶します。
 
 こんな低床タイプや、レトロ型(?)も走っていました。 道路交通のお荷物だった路面電車が、今や都市交通の花形に変わりつつある時の流れを思うと、効率優先という風潮が失なわせたモノの多さを考えさせられます。
 
 山手線大塚駅前で大きくカーブする線路です。 三ノ輪橋から早稲田まで乗り、また早稲田から大塚駅まで戻って、ここから山手線経由品川駅から新幹線で帰途についてのです。
 
 終点・早稲田駅です。 大学関係者とおぼしき年配の外国人女性がパスを利用されていたのを嬉しく拝見しました。 早稲田駅の手前には”面影橋”とか”鬼子母神”などという、なにやら情緒深い駅名があります。
 
 せっかくだからと早稲田大学にお邪魔して、学食で遅い昼飯を頂きました。 これで780円、俺たちの頃には200円以上のメニューなんか無かったよと言ったら、レジのお姉さんがお若く見えるに古いことご存じねと、くすぐられました。
 
 学食は学生食堂の名前に似つかわしくないカフェテリアで、大隈庭園の緑が窓に映えてとても綺麗でした。 母校同志社の学食も学生会館レストランからグラムバーやテラスカフェまで、随分と様変わりしていますが、学食にはラーメンライス100円の思い出しかない茫猿は今の学生が羨ましく思えます。 機会を見つけて母校の学食を訪ねるというのも悪くないことです。
 

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