以前にも取り上げた「瀬戸内国際芸術祭」の一環として建設される「アートプロジェクト・世界に一つの美術館」の建築工事がいよいよ佳境に入っているようです。
アートプロジェクトは「アートと海を巡る百日間の冒険」 と題する「瀬戸内国際芸術祭（開催期間）2010年7月19日（海の日）ー10月31日（日）」の一つとして位置づけられているプロジェクトです。芸術祭は三ヶ月半のあいだ、瀬戸内の島々や周辺の港を会場として行われますが、大がかりな美術館建設という恒久施設を伴うことからすれば、既存の直島美術館と並んでその白眉ともいえるプロジェクトかもしれません。
・瀬戸内国際芸術祭については、こちらから。
・直島地中美術館については、こちらから。
美術館の概要図です。
あの閑静な佇まいの島が、休日毎に押し寄せる人波にまみれるかと思えば、少し複雑な気分ですが、この瀬戸内芸術祭が島にとって島興しの佳き導火線になれば良いなと思います。 俗悪な看板やノボリの林立する様だけは見たくないなと思ってますが、当然、千載一遇の機会と考えるヒトが多かろうと思われますから、祭り期間中の多少は猥雑な混雑は致し方なかろうと思います。
問題は祭りのあとです。 アートプロジェクトは後々に引き継がれてゆきましょうから、その財産をどう生かしてゆくかは島びとに課せられた大きな課題なのでしょう。 島がオンリーワンを築けるか否かは、祭りのあとから始まるのでしょう。 瀬戸内国際芸術祭は、「在るものを生かし、無いものを創る」という価値転換をコンセプトとした意義深い芸術祭として2010年以降も継続を意図されているようですから、島のさらなる飛躍を期待しています。
関連の記事
- 瀬戸内国際芸術祭2010 : 2009年5月17日
- 島はどうする？ : 2010年1月31日
- 四国菜の花サミット : 2006年3月7日
- 出穂（稲の花） : 2009年8月30日
- 誰もができる支援 : 2011年4月20日
- 島の唄 : 2011年10月1日
- Google Art Project : 2012年4月12日
- 直島・地中美術館_Ⅳ : 2008年5月2日
- 島早春賦Ⅱ : 2011年2月19日
- 雪中石像 : 2011年1月27日
RSS