止揚学園へお歳暮

 昨日、立ち寄った馴染みの鮮魚屋さんでのこと、店主曰く「今年は鰤の上がりが悪くて良いものが入りません。仕入れたのは一昨日が一本、今日も一本です。」 北陸、氷見などの定置網に上がる寒鰤のことです。 「その一本をいただいてよろしいか?」と伝えると、「毎年のお届け物でしょ、今日は土曜日だから好いですよ。」とのこと。 さっそく丸ごと箱のまま買い求めて歳の暮れのご挨拶にと、止揚学園へ向かいました。


 「あなたの気持ちはよく判っていますから、私からもせめての気持ちです。儲けは要りません。」という『岐阜市千石町、鮮魚店:魚豊』さんの気っ風に感謝致します。 学園は大人数ですし、毎日の食事は厨房で作られますから、鰤のような太物をさばくこともできるのです。それに刺身や照焼だけでなく、アラを使った料理、ブリ大根やアラ汁などもお得意ですから、丸ごとお届けすると、とても喜ばれるのです。
 いつもいつも、お訪ねするたびに元気と心地よさを頂いている学園へ、年に一度お礼のお歳暮を届けるのですが、歳末のことクリスマス会の準備などもあり、この日は福井達雨先生はじめほとんどの職員の方が在園で、皆さんとご挨拶ができました。
 先月末には学園にも新型インフルエンザが蔓延して、ほとんどの園生と職員が感染発症したそうです。幸いにも園生は手当が速かったから全員大事に至りませんでしたが、年若い職員の方は高熱を発した方もいたそうです。 ところが、年配の福井先生、光子先生、面条先生は何ともなかったそうです。 高齢者には罹らないと云う話は本当だったのですと仰いますが、学園の柱の人たちが倒れれば、それはそれでまた大変なことですから、何はともあれ良かったことです。 
 今は全員回復していますが、11月末頃は、職員数に限りがある学園のこと、熱があるからといって寝てもおられず、発熱をおして園生の手当看病に当たる若いスタッフはとても辛そうで可哀相だったと、M先生が言われますと、「それが僕たちの仕事なんだよ。」と、きっぱりと言われた福井先生に、この仕事に賭ける先生の大きく篤い思いを感じました。
 お歳暮をお届けして多くの人からお礼を受け、和やかな時間をいただいて、また癒された茫猿でした。「ぼちぼちブリが届く頃と、お待ちしてました!」などと満面の笑顔で礼を述べられれば、喜んでもらえる幸せを感じます。 ただ園生の人たちは「大きいなー!、琵琶湖で釣ったの?、どうやって釣ったの?」とは口々に聞かれましたが、動いているカニやタコの時のように、赤いタイの時ほどには驚いたり、興味を示したりはして貰えなかったのが、少し残念ですけれど。
 ブリを抱えて、ハイ・チーズ。
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