今週初めくらいから梅雨入り模様です。乾ききって備中鍬をいれると砂ぼこりが起きていた畑も、雨にしっとりと濡れて良い感じです。晴れ間を縫ってなにがしかの野菜や花の種を播いてみようと思います。
移ろいゆく季節の変わり目はいとおしいものですが、今年は常に増していとおしく雨にも風にも心が揺らされます。腰の曲がった母が作業用の手押し車を押して、からだを右に左に揺らしながら木陰を歩いて来るのが見えます。畑には昨冬に母が仕付けていた作物はもう何もありません。
それでも畑の其処此処には母の手のあとが残っています。動力管理機で耕作し易いように畑を変えてしまおうかと思いましたが、少しでも母の慈しみのあとを残すためにあぜ道も畑区画の姿も今のままにしておこうと考え直しています。
昨日、何か残っていないかと、写真ファイルを探していましたら、二年前のファイルを見つけました。それが母を写した最期の写真でした、さすがに衰えは隠せませんがガン告知の前ですしまだまだ達者だった頃の写真です。 これからデジタルプリントしてこようと思います。 亡き弟の孫、母には初の曾孫を抱いてほほえみを浮かべている写真を、近く七七法要に帰ってくる息子達にも用意しておいてやろうと思っています。
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