何ともセンセーショナルな標題であるが、『鄙からの発信』記事のテーマではない。 なんと鑑定協会地価調査委員長小川隆文氏のお膝元、名古屋市で開催される鑑定協会中部会主催の公式研修会が掲げるテーマである。 主題が「地価公示の社会的意義」とあり、その副題が「地価公示は存続できるのか」なのである。 昨日届いた冊誌記事のテーマが「融解する地価公示」、今日は「存続できるか?」である。 時代はそれほどにも切迫していると考える方が素直なのであろう。 届いた研修会案内を以下に転載しておきます。関心のある方は早めに申し込まれるのが宜しいでしょう。
平成22年11月10日
中部不動産鑑定士協会連合会 会長 前川桂子 研究指導委員長 田井能久
「地価公示の社会的意義について」研修会開催のご案内
日ごろは、当連合会の運営に格別のご協力を賜り誠にありがとうございます。 さて、標記につきまして下記のとおり研修会を開催いたしますので、ご案内申し上げます。
現在、国際的に不動産価格の動向を把握するため、共通のルールに則った指標の作成を目的として、住宅価格指数に関するハンドブックの作成が進められています。そして、日本では国土交通省がこの国際ハンドブックに対応しつつ不動産価格の動向を把握するための指標の整備が始まっており、このような状況を反映し土地価格の指標としての「地価公示」の存在価値自体が危ぶまれております。
そこで、国土交通省で設置されている「不動産価格の動向指標の整備に関する研究会」の座長を始めとし、多くの国土交通省関連の要職を務められている清水千弘先生をお招きして研修会を開催させて頂くこととなりました。年末の忙しい時期ではありますが、我々不動産鑑定士にとって看過できない重要な問題であり、ご多忙な清水先生のお話を直接伺える貴重な機会でありますので、多数の会員の参加をおまちしております。
(記) 講義内容
第Ⅰ部「不動産鑑定評価・地価公示の社会的意義」
~地価公示は存続できるのか?~
転換する社会・経済システムと整合した「地価公示」をどのように再構築するのか、これからの不動産鑑定士のはたすべき社会的役割について。
第Ⅱ部「不動産市場分析のための統計学入門」
複合不動産のデータを活用した市場分析の結果報告を始めとし、具体例を示しつつ、地価公示分科会等で実践的に応用可能な統計的な分析手法の数々をご教授いただきます。
講 師 : 麗澤大学経済学部准教授 清水千弘氏
日 時 : 平成22年12月4日(土) 13:00~17:00
場 所 : 社団法人 名古屋銀行協会 5F 大ホール
定 員 : 100名(先着順)
参 加 費 : 無 料
申込期限 : 平成22年11月末日
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