この研修がもつ意味

 先ほど、中部会事務局よりReaNet経由で、12/04開催の研修会次第とレジュメが送られてきた。 次第を見れば多くを語る必要はないだろう、記念行事併催研修ならともかく、公示室長がわざわざ訪れる研修会なんてものがかつてあったろうか、鑑定協会副会長が閉会の辞を述べる研修会というのも珍しいことである。
 清水准教授の講義にも興味深いものがあるが、それに劣らず、地価公示室長の挨拶、鑑定協会副会長兼地価公示委員長の挨拶が興味深い。 それぞれが何を語るのか聞き逃せないものだと思う、特に小川地価調査委員長が「地価公示の再設計」について、何を語り得るのか、語ろうとするのか興味深い。


「研修会次第」  司 会 : 田井能久  
1.開会のご挨拶
・中部不動産鑑定士協会連合会 会長 前川桂子
・国土交通省土地・水資源局地価調査課 地価公示室室長 山本知孝氏
2.講演会    
講師 : 麗澤大学経済学部准教授 清水千弘氏
《第1部》「不動産鑑定評価・地価公示の社会的意義」
転換する社会・経済システムと整合した「地価公示」をどのように再構築するのか、
これからの不動産鑑定士のはたすべき社会的役割について
《第2部》「不動産市場分析のための統計学入門」
複合不動産のデータを活用した市場分析の結果報告を始めとし、具体例を示しつつ、
地価公示分科会等で実践的に応用可能な統計的な分析手法の数々
3.閉会のご挨拶                 
・(社)日本不動産鑑定協会副会長 ・ 地価調査委員長 小川隆文氏
《ご留意》
 この研修会レジュメは、既に清水講師がiNET公開されていますので、こちらからお読み下さい。
 「不動産鑑定評価・地価公示の社会的意義」
 「不動産市場分析のための統計学入門」
 ※不動産鑑定12月号掲載の清水准教授の論文「不動産鑑定評価・地価公示の社会的意義-不動産鑑定士の社会的使命は終わったのか? 」も公開されています。 清水氏はこの論考を以下の字句で結ばれています。

『世界経済の大きなうねりの中で,日本が再生するために残されている時間は少なく,鑑定業界にいたっては,もっと残されている時間がないといったことを知っていただきたい。 ここからのビジョン作成と戦略一つで,将来の業界の社会的な位置づけが大きく変化してしまうのである。表題の問いに答えると,従来型の不動産鑑定評価の使命は終わりつつあると言っても過言ではないであろう。しかし,事業の再設計を行うことができれば,成長産業へと転換ができるはずである。新しい社会的使命は,より大きくなっているのである。 本稿の議論が,新しいビジョン作成の一助になれば幸いである。新しい時代の担い手となるべく,今後の不動産鑑定業界のたゆまぬ努力に期待したい。』

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