語り 食べ 飲む

昨日は我が茫庭にて、季節はずれの芋煮会を開いた。庭主を含めて老若男女総勢19名の大宴会だった。 本来の芋煮会は、秋に新里芋が収穫できたら行うものであるが、参加者の多くが芋煮を希望したから用意したのである。 相も変わらず芋煮は好評だったが、それにも増してスモークチキンが大好評で、草深包丁亭主は面目をあらたにできたことである。


初夏の陽ざしを避けて、語らいは緑陰にて。木洩れ陽のなか、樹間をわたってくる風はまさに薫風そのもので、とても心地良いものです。

同じく、角度を変えて。日頃は閑静というよりも寂然とした茫猿庭もこの日ばかりは賑わった。 スモークチキン、アナゴ白焼き、飛騨牛網焼き、そして芋煮を肴にして、老若男女が大いに語り、食べそして飲んだことである。用意した食材はほぼ完食だった、有り難いことである。

大活躍の焼き方班。 いまが旬のアナゴの白焼きは、鮎漁に堪能なA氏が白く灰をかぶった置き炭火でじっくりと、実に見事に焼き上げてくれたのである。焼き方班が提供する料理の〆はアウトドア定番の鉄板焼きそばである。ここでもA氏のコテ捌きは堂に入ったものでした。 A氏にあらためて感謝申し上げます。

慣れない火起こしには苦労するが、炉前から料理を運ぶのは手慣れたもの。

半日の宴が果てる頃には、庭に古川メデタが流れ、西空には飛行機雲が見えた。

陽ざしをさえぎって、緑陰をくれたカエデは紅い実を付けている。

《閑話休題》
当日の参加者に正しく伝えられなかったこと、あるいはこれからアウトドアライフを楽しむ人々のために、茫猿・草深包丁の幾つかのノウハウを記しておきます。
1.エコを目標にする。エコノミー&エコロジーである。紙コップは致し方ないとして、紙皿等の使用を極力少なくする。 塩ビ製食器にラップフィルムを巻いて使用すれば、汚れたらラップを取り替えるだけのことである。
2.生ゴミの発生を少なくするために、食べ残しを作らない。極力、腹中に納める。
3.草深包丁は素材本来の味を大切にするから、味付けは最小限度にとどめている。食する人が、各々の好みで、塩、コショウ、カレーパウダー、ポン酢、めんつゆ、粒マスタード、柚子胡椒などで味付けをするのを基本としている。
4.芋煮は最初のうちは味がなじんでいないから、一回りした後からが旨味が増すものである。だから最初の一杯は軽めというよりも味見程度にしておく。急がば廻れ、あるいは慌てる乞食はおモライが少ないということである。
5.同様にして焼き物も、最初のうちは炭火が強すぎたり、焼き加減に習熟していなかったりするから、一巡したあと焼き方班が手慣れた頃が火加減も宜しくて、上々の仕上がりとなるものである。 ここでも慌てず、お先にどうぞが、美味しくいただくコツなのである。
6.空き缶は踏みつぶしてゴミ容量を小さくする。割り箸、紙コップは炉で燃やすと同時に使用済み金網を焼き切ってしまうことで網についた焦げカスなどを焼却してしまう。
7.焼き方担当は怪我を避けるために軍手を使用するが、軍手は純綿製品使用が必須である。化繊系の軍手は火に弱いものである。また軍手は消耗品と心得て、汚れがきつくなったら、これも焼却処分と心得るべし。
8.料理ではないが、五月下旬の茫庭は、チラホラとヤブ蚊が忍び寄ってくるから、たいまつ型蚊取り線香が必須である。 風上で燃やす蚊取り線香と適当な距離を取ることにも注意したい。 線香に近ければ蚊は寄ってこないが、煙が目にしみるのである。

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語り 食べ 飲む への1件のフィードバック

  1. ootake.kazufumi のコメント:

    輪之内里の大橋さんから、「東日本震災救援に行かれた」との情報を得てページを開いてみました。大変立派な行動に感心しています。

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