サウナ列島

 日本列島に猛暑が襲来している。鄙の我が家でさえも、じっとしていても汗ばむ猛暑である。夕方六時を回って、ようやくに涼風がかすかに感じられるようになったが、都会ではエアコンを自粛していては仕事にも為るまいし、ラッシュ時の通勤電車車内ではさぞかしイライラがつのっていることであろうと察せられる。 茫猿は冷水シャワーを浴びようかと考えているところである。
 鑑定協会総会を経て、いわゆる新スキーム:取引価格悉皆調査の行く末について記事をアップしたし、Rea Mapについての記事もアップした。残りはRea Review関連であるが、この件についてはしばらく静観しようと思っているところである。 《 Rea Review のQ&Aもお読み頂ければ嬉しいです。》


 Rea Reviewについては、2011/02/04付けの情報安全活用委員会報告によれば「会員から提案のあった「Rea-Review」の創設について情報安全活用委員会に検討を依頼されたことを受け、当小委員会で検討し、その内容を常務理事会に報告したとの報告が行われた。」との記述がある。
 どのような報告が為されたのか茫猿は知らないが、「なお、実現に向けてはまだ課題も多いことから、要請があれば引き続き検討していきたいとの報告が行われた。」との追記があることから、継続審議という棚上げ状態にあるものと推察される。
 またRea Mapについては、「なお、本年度の試行実施により運用に耐えうるモデルができつつあることから、平成23年度早々にRea Net上にRea Mapを公開する予定であるとの報告が行われた。」とも記述されているから、前年度の情報委員会では早期の公開も予定されていたようである。
 さらにRea Mapのうち、Map Client については「公示・調査について、見込み価格や変動率をデジタル地図上に表示し価格検討や均衡比較を行うツールとしての利用」が、一部の試験運用士協会を中心にして実際運用が進められつつあるようである。 実際運用が進みつつあるのはよろこばしいことである。
 総じて、Rea Net やRea Map の運用が実態として進んでゆくのは好ましいことであり、同時にMap Client が早期に実用段階に移行してゆくのも望ましいことである。さらにそれらの実態を通じて、新スキーム事例調査が新しい段階へ移行し、並行してRea Reviewが端緒につき鑑定評価が新しいステージに移行することを願うものである。 とはいえ猛暑サウナ列島に、あまり暑苦しい話を持ち込むのも憚られるというのも、正直なところである。
 話変わって、我が茅屋の畑では、茄子、胡瓜、トマト、辛味大根などが収穫最盛期を迎えつつある。今朝もそれらの収穫物を都会に住む縁者に送ろうかと考えたものの、自らの栽培物への茫猿の思いは思いとしても、受け取る都会の縁者にしてみれば、送料で買えば済むことであり、思いはすれ違うであろうと、宅配便送付は思いとどまった。
 ReaNetなどとは何の脈略も無い話であるが、要するに我が思いは我が思いであり、暇な鄙人と異なり、街の人たちには、ただただ暑苦しい話になるのであろうということである。何やら禅問答に聞こえるであろうが、我が思いは我が思いに如かずということなのである。
 
 この辛味大根でいただく「オロシ蕎麦、オロシ饂飩」は夏の涼味であるし、まだ花を残している小さな胡瓜をモロ味噌で頂くのもとても好ましいものであるが、それとても我が思いに過ぎないと云うことなのであろう。

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